ホーム > 連絡先一覧 > 石川農林総合事務所 > ほんながや通信(管内ニュース)バックナンバー > ほんながや通信(第18号)平成22年2月2日
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当管内は昭和50年代初めから進めた大区画ほ場整備を契機に担い手がしっかり育ってきましたが、新たな血(人材)の投入はご多分に漏れず厳しい状況です。
このため、県では昨年「いしかわ農業人材育成プラン」を策定し、農業後継者や新規参入者達が農業を魅力ある産業と誇れるよう、県民全体で応援する様々な仕組づくりをスタートさせ、その甲斐もあり管内でも徐々に新規就農者が増えています。
そこで、モットモット仲間を増やしたいと、昨年に引き続き「ガンバレ!!いしかわのニューファーマー!」と題し、管内で奮闘している方々のプロフィール等を紹介します。
就農に躊躇している貴方、是非読んで垣根を取っ払い飛び込んで来て下さい!
【第19号の話題】
食と農のシンポジウム「やってみよう食育&農業」
講演会「<旭山動物園>の革命」
平成22年2月2日
石川農林総合事務所長 中川哲夫
ガンバレ!!いしかわのニューファーマー!
当事務所では、就農に関する相談活動から本格的に就農を目指す方々の技術習得に対する支援及び就農後、早期に経営安定を図るための就農定着指導などにより、新規就農者の皆さんを応援しています。
写真をクリックすると、皆さんのプロフィールや農業への思いなどがご覧いただけます。
長谷 佐知子さん
西濱 誠さん
木村 公洋さん
出村 英樹さん
宮越 敬二さん
平成21年度農山漁村男女共同参画推進大会が1月13日(水曜日)、県立音楽堂で開催されました。
この大会は、農山漁村において魅力ある経営と地域社会を築くため、女性と男性がそれぞれの個性と能力を発揮し、共に責任を担う「パートナーシップ型社会」の実現を目指すもので今年で13回目を迎えました。
恒例の「1分間メッセージ」では、トップバッターの吉田文子さん(白山市農業委員)に引き続き向井佑吉さん(県農業青年)、山本清美さん(いしかわ農業振興協議会女性部)の管内勢を皮切りに県内20人がそれぞれパートナーに対する日頃の思いや感謝の言葉を述べました。
これを受けて知事からは「13回にもなると、時間オーバーする人も少なくなったが、それぞれの思いはよく伝わった。農林水産業は協働作業が中心であり、パートナーへの思いやりが重要である。」との激励の言葉を頂きました。
次の活動事例発表では、県酪農業協同組合の代表として、白山市福増の高来小弓美さんが、牛乳の消費拡大のため「父の日に乳(ちち)を飲もう!」キャンペーンとして、石川県の父でもある谷本知事らに牛乳を勧めたり、販促活動を通じて消費者との交流を行っている様子などを報告しました。
午後からは、参加者全員が発言できるようにしたいとの思いから、初の試みとして「ワークショップ」を行い、お互い出来ているもの(宝物=良い所)を活かして「地域でやってみたいことを実現しよう」というテーマで、班毎に話し合いを行いました。
最初は、見知らぬ者同士で会話もぎこちない様子でしたが、後半はすっかりうち解け紙いっぱいに「やってみたいこと」や「実現するためのアクション」などを書き込み、班員全員で発表するといったパフォーマンスも繰り広げられました。
今回の大会は、ワークショップなど、新企画が多く、どうなることかと心配しましたが、総合司会を務めた浦久美子さん(白山市瀬木野)の進行もスムーズで、最後に、単身赴任のためパートナーの必要性が身に沁みている佐藤県参事からの応援メッセージを頂き、予定時間どおり閉会となりました。
総合司会 浦 久美子さん
1分間メッセージ(前:吉田文子さん、後:向井佑吉さん)
1分間メッセージ(前:山本清美さん)
活動事例発表 高来小弓美さん
激励の言葉(谷本知事)
ワークショップ:みんなの意見を確認し合う
近年、イノシシ被害が増加している白山麓地域では、従来は捕獲したイノシシを焼却等で処分していましたが、肉の有効活用を図ることで地域おこしにつなげたいと、地元有志が集い「ボタン鍋構想」を立てています。
しかし、当地域には処理施設や技術者がいないことから、1月19日(火曜日)、白山市鳥獣害防止対策協議会の呼びかけで、イノシシ捕獲隊を結成している県猟友会白山支部隊員、ボタン鍋プロジェクト関係者、鳥獣害担当者及び当事務所担当者ら10名が金沢市佐奇森町のJA全農いしかわ食肉センターに足を運び、骨抜きから部位別ブロックの切り分け方等の解体手順を研修しました。
当日は、低温下で保たれた処理施設に入り、イノシシ代用の豚による脱骨、整形、小割までのなめらかな包丁さばきを間近に見学しました。
参加者一同は、捕獲したイノシシを解体する際のコツやヒントを得たようで、直ちに学んだ技術を実践に活かしたいと意欲的でした。
巧みなナイフ捌きに感嘆の参加者
長年の経験で培った“職人技”に感心する参加者
特殊な器具を使いあばら骨を引き剥がし中
きれいに部位分けて解体終了
解体器具は包丁とT字器具のみ 手前は包丁とぎ棒
今年は予想外に多くの積雪があり皆様も除雪作業にご苦労されたのではないでしょうか?
降雪も一段落し、これからの2月、3月で徐々に春に向かって気温が上昇していき、それとともに“なだれ”発生の危険性も高まります。
当森林部では、なだれの危険性がある山林に対して植林や予防柵などを設置したり、定期的なパトロールにより被害の未然防止に努めています。
なだれが起きる斜面は樹木の少ないところであり、前兆現象として積雪の表面に“亀裂”の発生がみられます。
もし、近くの山林でこのような山林がありましたら注意するとともに事務所に一報してください。
亀裂発生状況
なだれ予防柵の施工事例
1月20日(水曜日)、21日(木曜日)に県庁で林業普及指導員の全体研修会が開催されました。
この研修会は、森林所有者等に対して、森林・林業に関する技術及び知識の普及や森林施業に関する指導を行うとともに試験研究機関との連携により専門の事項の調査研究を行う、一定の資格を持つ県の職員56名が県内各事務所等から集まり、林地残材の利用可能性、モデル学校林活動などそれぞれの管内での問題点や課題に対する取組と普及活動の成果について発表したものです。
この中で、当事務所桐田真江指導員が発表した「GPSを活用した森林情報の管理について」が見事最優秀賞を獲得しました。その概要を聞くと、「近年森林所有者の高齢化が進み、境界が不明確になるとともに森林整備を行う際に施業区域の確定作業に時間がかかる中、携帯型GPSを活用することで概略であるが手軽に境界情報を電子データとして保存可能となり、今後の森林管理にも役立つことを検証したもの」とのことで、来年度新潟県で開催される全国普及職員協議会の中部北陸ブロックシンポジウムで県代表として発表する予定です。
このように、県の林業行政をより良くし林業発展に寄与するため、県職員も日々頑張っています。
手振りを交え真剣に発表する桐田真江指導員
Global Positioning System(全地球測位システム)
地球上を回る衛星群からの電波をとらえて地球上の位置(緯度経度)を測定するもの。
-特集-
石川農林の最新工事情報
当事務所の土地改良部では水路工事やほ場整備工事、森林部では堰堤工事や林道工事などを中心に多様な公共工事を実施しています。
各現場では完成に向けまさにピークを迎えており、様々な工事の中からいくつかご紹介します。
当土地改良部では、七ヶ用水の7号支線である新砂川用水の改修と合わせて川北町を流れる豊富な農業用水を利用し、集落の防火対策を強化するため防火水槽の設置及び防火水槽連絡道路の建設を行っています。
防火水槽内には随時農業用水から導水することによりいつでも貯留することができ、工事完成後は火災発生時の初期消火に必要な水を常時確保することが可能となります。
また、防火水槽連絡道路の建設により、これまで狭い集落内の道路での消火活動に支障を来していたものが解消され、防火対策としての安全性の強化が図られます。
昨年迄にほぼ本体の布設が終わり、今後は良い天候を選びながら、しっかり周辺の埋め戻しを行い完成となります。
防火水槽(二次製品)の布設が完了しました!将来は道路の下になります。
防火水槽には集落を流れる新砂川用水の水が入ります。
平成19年11月末から12月にかけて長雨が続いたため、手取川七ヶ用水土地改良区が管理する白山管理センター敷地内周辺の地盤がゆるみ斜面の一部崩壊が発生しました。
この箇所は管理センターの基礎地盤とともに、手取川扇状地全体(約7,000ha)の農地を潤す幹線用水に隣接した法面でもあり、崩壊による水路の閉塞や管理センターの機能停止は大規模な農業被害をもたらすことになります。
そこで、本年度よりこれ以上の斜面崩壊を防ぎ管理センターやその下を流れる幹線水路への被害拡大を防止する目的で工事を行っています。
すべての作業が狭隘かつ急斜面での作業となることから一工程毎、慎重に作業を進めています。
急な斜面で足場がないため、ロープを使っての作業になります。
用水路に泥や石が落ちないように囲いをしながらの作業をしています。
ロープで体を支えながら法枠を組んでいきます。安全のため命綱はしっかりと固定されています!
足場が不安定な中でも、しっかりと吹付法枠工を行っています。
当森林部では、落石による被害解消を目的として、様々な箇所で落石防護壁工を実施しています。今回はそのなかでも昨年11月迄に施工した“白山市桑島地区”の現場紹介です。
この現場は宿泊施設などを落石から守るため山腹斜面に防護壁工を設置しました。
現場は急斜面であり資材運搬路の確保が難しいため、モノレールで生コンクリートや鋼材、間伐材などの資材を運搬しながら施工しています。
また、この現場は、緩衝材として地元間伐材を利用することにより、カーボンニュートラルにも貢献しています。
下方の民間宿泊施設や公共施設を保護
モノレールによる資材運搬状況
間伐材を有効活用し完成
木材は、再生可能な資源であるとともに加工等に必要なエネルギーも低い「環境に優しい」資材であり、その利用を通じて「低炭素社会」の構築に大きく貢献することが可能である。このような他の材料には見られない特性を生かし、木材、とりわけ国産材の利用に係る省CO2効果などの環境貢献を行うことを言います。
私たちの命の源である食料を生産している農業の現状は、農家の減少や農産物価格の低迷などにより危機的状況にあります。一方、食材への興味があっても、それを供給している農業について興味をもち理解している人はごくわずかだと言われています。
そこで、当事務所では、管内の県民一人一人に、まず、食料と農業がつながっていることに気づいてもらう「きっかけ」として、子育て中の方々を対象としたシンポジウムを開催することとしました。
食農教育に詳しい、こころの健康センター次長である小児科医沼田直子さんの講演や地域で活躍している方々によるパネルディスカッションの他、地域食材のPR&プレゼント抽選会もありますよ!
シンポジウムは、どなたでも参加できますので気軽にお越し下さい。尚、詳細は下記をクリックしてご確認下さい。
食と農のシンポジウム “やってみよう食農&農業”(PDF:184KB)
-夢を実現した復活プロジェクト「やればできる」-
当管内で農林工事を行う業者で構成する石川農林安全対策協議会(会長:柏野 伝一)は、地域社会の貢献活動の一環として、一時は廃園の危機に瀕した旭山動物園を全国一の入場者を誇る人気動物園へ復活させた小菅正夫名誉園長の講演会を企画しました。
テレビドラマにもなるほど全国で話題となった飼育担当者たちとの苦悩と挑戦を題材とした奮戦記などを聞いてみては如何でしょうか?
人生の逆境に立ち向かう際のヒントが得られるかも知れませんよ。
どなたでも参加できますので多くのご来場をお待ちしています。詳細は、下記をクリックして確認下さい。
うまいもん みぃ~っけコーナー
今回、紹介するのは、農事組合法人 井関生産組合の女性部が作っている「かきもち」です。
白山市井関町にある組合の作業場では、冬期間の収入の確保と女性農業者の活躍の場を確保するため、昭和53年から現在に至るまで、何と31年間「かきもち」づくりが続けられています。
かきもちづくりは、もちつきとカット作業以外は全て手作業で、かきもちを自然乾燥させるため暖房のない作業場で一枚一枚わらで編み込んでいます。
天井からかきもちをつるして自然乾燥させる光景は、毎年「冬の風物詩」として新聞などで取り上げられ、華やかな印象をもたれがちですが、実際は、お客さんに愛情をいっぱい注いだかきもちを届けたいという思いを込め、寒い中でお母さん達は頑張っているのです。
井関のかきもちは、もち米から中に入れる大豆やごまなど、全て組合で生産したものを使用しており、また、色づけも合成着色料でなく植物由来の天然色素を使用した「自然の恵みと愛情を詰め込んだ」かきもちで、筆者も納得の一品です。
口さみしい時、炬燵に入りながら恋人同士や親子でかじれば最高!ですよ。
天井からつるされた色とりどりのかきもち
小箱 約80枚入 3,150円
小袋 約25枚入 1,050円
種類は、大豆、昆布、ごま、海苔、よもぎ、色物(天然色素)の6種類
その他、すぐ食べられる焼きかきもちも販売されています。
注文・問い合わせ : 農事組合法人 井関生産組合 tel・fax 076-278-3603 まで
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