ホーム > 連絡先一覧 > 石川農林総合事務所 > ほんながや通信(管内ニュース)バックナンバー > ほんながや通信(第6号)平成20年10月31日
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めっきり肌寒くなりつい「おーさぶ」と口に出てしまいますが、寒暖の差が野菜、果実の旨み、漬物の出来、紅葉の色具合にも微妙な影響を与えるとのことで、この冷え込みで糖度が1度上がったなど、季節の移り変わりに感謝することとしました。
記事にも取り上げたヤーコンの穫れたてをスライスして食したところ、ほのかな甘みでシャキシャキとして梨のような舌触りがあり、これは面白いと思いました。生食の他、炒めたり煮ても使えますので是非、皆様もご賞味あれ!
巻末に [特集] ガンバレ!!いしかわ農業の担い手たち!の第4弾を折り込みましたので、こちらもご覧ください。
【第6号の話題】
平成20年10月31日
石川農林総合事務所長 中川哲夫
10月21日(火曜日)、当事務所へ白山市立松任中学校1年生28名が総合的な学習「松任地域探索」の一環で、午前・午後と分かれて農業施策全般、米、果物のテーマを持って来所しました。生徒達は廣田農業振興課長から事前に提出した質問に対する解答や農業全般について説明を聞きながら、メモを熱心に取り管内の農業について学んでいました。
質問には、「米が余っているのに、なぜ輸入するのですか。」等、現代農業が抱えている諸問題についてするどい質問もあり、農業に対する高い関心がうかがわれました。
当事務所で習ったことで、農業について理解を深めた生徒達には、将来は農業の担い手や、応援団になってもらえるのではと期待しています。
廣田農業振興課長から説明
んー、なるほど、なるほど
10月26日、生産者と消費者が合同でアンデス原産イモであるヤーコン等の収穫体験や地元食材を使ったそば打ち体験等を通じて、「食」と「農業」への理解を深めてもらうイベントが白山市柴木町と中町(プラスあさがお)を会場に開催されました。
この企画は、白山市や野々市町の農業青年からなる石川農業青年会議と白山石川農業振興協議会女性部が今年から初めて共催したもので、白山市内から16組42人の親子が参加しました。
参加した親子は、ヤーコンと紫イモの収穫を農業青年に手伝ってもらいながら袋いっぱいにイモを詰め込んだり、調理実習では、そば打ちは農業青年から、金時草入りの太巻き寿司づくりは女性部から教わりながら何とか作り上げ、自分で作った料理を美味しく頂きました。
今回、使用したヤーコン、紫芋、そばは、この日のために農業青年が苦労して栽培してきたもので、太巻きに使用した材料(米、金時草、卵、胡瓜)も白山市産を使うなど、とことん地産地消にこだわったものです。
参加した親子らは、「楽しかった、来年も是非参加したい。」と感想を述べていました。
ヤーコン、紫芋掘り記念撮影
農業青年の指導でそば打ち体験
ヤーコンは、南米高地原産の菊科の多年生草木です。地中に塊根と塊茎の二種類の栄養器官を作って、塊根は食用に、塊茎は繁殖用(苗)に利用されている。
芋(塊根)は貯蔵栄養素としてデンプンではなくフラクトオリゴ糖を大量に蓄積しており、整腸作用や血糖値抑制効果など健康に対する効果が注目されている。
白山市の旧鳥越地域では水田の転作作物としてそばが栽培されており、8月の中下旬にかけて種まきされたそばが今年は大雨や台風等による被害もなく順調に育ちました。
9月中旬には白い花が畑一面に咲き乱れ、景観を楽しもうと金沢など遠方から訪れる人も多く見られました。 そばの刈取りは、10月14日から始められており、生産者は粒ぞろいも良くいつもより収量が多く見込めるとのことでした。
刈取られたそばの実は、この後、JA白山で乾燥・調製され、地元の農村体験施設「にわか工房」にある石臼で粉となり、そば打ちを待つだけとなります。
11月1~2日にはそばまつりが「バードハミング鳥越」において開催され、香り高い打ち立ての新そばが食べられますので、家族そろって出掛けましょう!
豊作となり刈取りを迎えているそば畑
専用のコンバインでそばの刈取り
野々市町や白山市は、北陸の冬の味覚の代表格である「かぶら寿司」に使われる青かぶの産地であり、複数の組織で栽培されています。今年のカブは、高温や乾燥ぎみでやや小ぶりですが、品質の良好な物が収穫されています。
これから収穫したカブの塩漬作業がピークとなり、その後、漬物業者で本漬けされた「かぶら寿司」は年明けまで販売されます。自社で栽培から加工、販売まで取り組んでいる「ぶった農産」(野々市町)によれば、食べる時期や漬け込む時期によって「かぶら寿司」の食材の分量や味を微調整するなど、顧客満足度を高める努力をしているそうです。旬の味を、是非、一度ご賞味してみてはいかがでしょうか?
かぶら寿し
10月14日(火曜日)に隣国「韓国」から農業公社の職員10名が視察のため管内を訪れました。
研修の目的は、公共事業における環境配慮の専門技術について学びたいとのことで、金沢市の鞍月用水、白山市鶴来町の白山管理センターを視察後、白山市山島にある松任グリーンパーク内のせせらぎ水路を古西計画課長が説明を行いました。この水路は平成9年~平成14年までに水環境整備事業により180mにわたり農業用水を暗渠とし、その上部にせせらぎ水路を整備したものです。
周辺には公園やテニスコートもあり、多くの住民の憩いの場として活用されています。
古西計画課長から事業の概要について説明
せせらぎ水路の構造等について説明
10月23日(木曜日)に白山市河内町吉岡地内で農地水環境保全向上対策の活動組織である「白山市吉野水保会」8名が水路の目地詰め等の共同活動を行い、北陸農政局から7人の職員も参加しました。
当日は朝方あいにくの雨模様であったため、残念ながらモルタルによる目地詰めは延期になりましたが、目地の補修剤について新技術のデモンストレーションが行われ、地元の方や北陸農政局職員の方が実際に体験をして、止水効果や施工性について確認していただきました。
業者によるデモンストレーション
北陸農政局職員の方も体験しました
農業者と地域住民など農業者以外の方も含めた多様な主体が参加して地域ぐるみで農地・農業用水等の適切な保全と併せて施設の長寿命化や環境の保全に取り組む共同活動への支援や地域でまとまって化学肥料や化学合成農薬の使用を原則5割以上低減する先進的な営農活動への支援を一体的に実施するものです。詳しくは(http://www.inakajin.or.jp/midorihozen/(外部リンク))をご覧下さい。
県では毎年10月を「石川の森づくり推進月間」と定め、森の恵みに感謝し、豊かな森を次世代に引き継ぐため、県下5地域で県民森づくり大会を開催しています。
当事務所では「みんなで育てようブナの森」を大会テーマに掲げ、10月19日に36名の県民の方々の参加で白山市中宮地内の県有林内でブナ林の除伐・枝打ち作業を行いました。当日は、白山市役所鶴来支所をバスで出発し、午前中にブナ林での除伐等を行った後、紅葉最盛期の白山スーパー林道三方岩(さんぽういわ)駐車場まで足を伸ばしました。
鬱蒼としていたブナ林が参加された方々の作業により明るく変わる様子を目の当たりにすることで、森林の働きや手入れの大切さ等をご理解頂けたのではないかと思います。
なお、この大会は「いしかわ森林環境税」を活用し実施しており、来年度も開催を予定していますので、県民の皆様のご参加をお待ちしています。
紅葉が盛りのブナ林をバックにパチリ
なかなか手強いワネ
石川県ホームページ(https://www.pref.ishikawa.lg.jp/shinrin/kikaku/kankyouzei/index.html)をご覧下さい。
幼齢林の手入れとして、育成の妨げとなる不要な木を取り除くこと。
10月22日に「いしかわ森林環境基金評価委員会」が当管内で開催されました。
本委員会は「いしかわ森林環境税」を活用した「いしかわ森林環境基金事業」についてその導入効果を第三者からなる評価委員会で総合的に検証していただくために開催しているもので、当日は、丸山委員長(石川県立大学学長)ほか7名の委員が白山市白峰と釜谷で基金事業により強度間伐を実施したスギ人工林の現地視察、午後からは会場を県林業試験場ウッドセンターに移し、平成20年度報告書(案)等について議事が行われました。
現地では、40%以上の強度間伐により、林内に日が差し込む状況をはじめ下草や広葉樹等の生育状況の確認の他、GPSによる位置確認の実演をして頂きました。
午後からの議事では「基金事業の成果を幅広く県民にPRするべき」などのご意見を頂きました。今後、来年3月までに平成20年度報告書が取りまとめられ公表される予定です。
開催に当たり勝山農林水産部長が挨拶
現地で強度間伐の状況を確認
石川県ホームページ(http://www.pref.ishikawa.lg.jp/shinrin/zei/index.html)をご覧下さい。
アメリカの国防総省の人工衛星(GPS衛星)から専用ターミナル(受信機)により電波を受信し、自分が地球上のどこにいるのかを正確に割り出すシステム。
-特集-
ガンバレ!!いしかわ農業の担い手たち!
~新規就農者からのメッセージ~(第4弾)
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