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石川県では農林漁業に関する生産や加工、さらには生活・文化等において優れた知識・技術を有し、披露・伝達できる人材を 「生産」、「加工」、「伝承」の3つの部門で「ふるさとの匠」として認定しています。
今回、石川農林総合事務所管内から炭焼き職人の尾田好雄氏が、「伝承部門」で匠に認定されました。
かつては、木炭は国内の主たるエネルギー源でありましたが、1960年代のエネルギー革命により需要が激減したことに伴い、炭焼き職人も減少しました。しかし、近年木炭は再生可能エネルギーとしても見直され、また、品質の高い国産木炭は料理店や外国でも人気を集めています。しかしながら、全国的にも職人の高齢化が進んでおり、技術の伝承は喫緊の課題となっています。
このようななかで尾田氏は、後継者への日々の指導に加え、「しらみね薪の会」会員等に月1回技術伝承のための指導を行う等、精力的に技術の伝承を行なっています。
認定証交付式
11月23日、24日に、白山麓わさび生産振興会と当事務所職員が、石川県アンテナショップいしかわ百万石物語・江戸本店において「白山わさび」の試食販売を行いました。
来店者に、白山麓のわさび田の写真を用いて栽培環境を説明しながら、前日に収穫した生わさびや加工品(わさび漬け、ドレッシング等)のPRを行いました。
首都圏での石川県白山麓産わさびの認知度はまだまだ低いものの、わさびのピリッとした辛さが効いている、茎の食感を楽しめるなど加工品の評価は好評で、2日間の試食販売期間中、毎日来店し購入されるお客様もいらっしゃいました。
今後も、アンテナショップでの販促イベントを通じて石川農林総合事務所管内の特色ある食材をPRするとともに、首都圏の購買ニーズや商品の評価を知り、新たな商品開発や販路開拓等を目指す生産者等の活動を支援することとしています。
石川農林総合事務所管内のエアリーフローラの出荷が12月下旬から始まっています。石川農林管内の生産者の数は7名で、約17万本を植え付けています。今年から新たに2名の方が生産を始めており、水稲育苗箱を利用した簡易栽培を行っています。
今年のエアリーフローラは、9月~11月にかけて平均気温がやや高かったことから、例年と比べ1週間から10日ほど早いペースで生育が進んでいます。
これから、バレンタイン・卒業式シーズンに向けて、最盛期を迎える予定です。
県民の皆様にもエアリーフローラを楽しんでいただきたいと思います。
箱詰めの様子 出荷調整の様子
発蕾したエアリーフローラ 開花したエアリーフローラ
平成29年1月27日、28日に白山麓で、県内9地区の農業青年等が約100名集まり、第23回石川県農業青年大会を開催し、運営は石川地区の「石川農業青年会議」が行いました。
1日目は、各地区がそれぞれテーマを持って取り組んだ内容を発表する「プロジェクト発表」、これからの農業に対する考え方などを発表する「意見発表」を行いました。
2日目は、「地域密着」と「都市部との交流」をテーマに活動を行っている木滑地区で、冬の交流イベント「山笑い」の準備の手伝いなどを行い、天候にも恵まれ、盛況のうちに大会を終えることが出来ました。
「石川農業青年会議」では、35歳未満の若い農業者の加入を随時募集していますので、興味のある方は石川農林総合事務所農業振興部(TEL276-0371)までお問い合わせ下さい。
開会式での白山市長の祝辞 プロジェクト発表
意見発表 「山笑い」PRのための雪像づくり
平成28年度の七ケ用水の水路工事は34ケ所で実施しています。水量が減る10月(非かんがい期)から工事を開始し、各現場は3月上旬の完成(延長2,950m)に向け工事を進めています。
2 郷用水第3地区 延長780m
3 中村用水第2三期地区 延長240m
4 北星地区(山島用水) 延長300m
5 大慶寺用水地区 延長1,130m
6 中島用水地区 延長330m
非かんがい期中の用水路には生活に必要な最低限の水が流れており、また降雨時は更に多くの水が流れて工事に支障をきたします。このため常に天候状況を把握し、現場毎に排水対策を行いながら、工事が無事完了するよう努めています。
また住宅地や集落の中の水路工事も行うため、地域の皆様の御協力の下、安全対策を徹底し慎重に工事を進めています。
住宅地内のボックス取付け工事 安全対策(歩行者通路)
(中村用水第2三期地区)
水路工事は連続していることが多く、複数の工事が相互に関係しているため、発注者と請負業者及び請負業者間の安全施工に関する緊密な情報交換を行い、無事工事を完成させるため工事連絡調整会議を行っています。
工事連絡調整会議(1回/2週間)
(郷用水第3地区)
高齢化した人工林が増加している中で、森林所有者等は、伐採収益が見込めず皆伐を躊躇している現状があります。このため、森林部では平成26年度より、出材方法別に皆伐施業とその収益性についての実証試験を行っています。今年度は、桑島県有林において、スイングヤーダを活用した皆伐実証を行い、皆伐施業研修会を開催したところ、県内の森林部職員、国、市、森林組合等56名が参加しました。
研修会では、まず高性能林業機械についての発表等や桑島県有林での施業概要説明の座学をした後、現地に移動し、スイングヤーダを用いた皆伐の様子を視察するとともに、作業システムの説明をしました。スイングヤーダを使うメリットは、皆伐後の再造林コストを下げるため、植栽時にじゃまになる枝条や梢端部、根曲り部の全ての搬出を行えることです。さらに、苗木の運搬にも活用するなどの工夫をし、また、(株)コマツと連携し制作した背負い式植穴掘り機による植栽実演も行い理解を深めてもらいました。
研修の参加者からは低コスト化の取組みや作業にかかる経費について等活発な質問・意見が出され、大変有意義な研修会となりました。
スイングヤーダによる集材状況
背負い式植穴掘り機による実演
集合写真
県では、森林環境税を使って様々な事業を行っています。こども森の恵み推進事業では、小中高校生が参加する森林学習や森づくり等の活動に対して支援を行っています。
今年度この事業を利用して、白峰小学校では、こども達に森のはたらきについて学んでもらうため、9月29日に実際の間伐作業を体験しました。
当日は、まず、森林部職員が森林の水源かん養機能や土砂災害機能について説明した後、「森の働きとみんなのくらし」というDVDで、こども達に森の大切さについて出前授業を行いました。そして、実際に小学校付近の森林に行き、地元の林業事業体の方の協力を得て、木を切り倒すところを見てもらった後、こども達は、のこぎりで枝を払う作業を行いました。
こども達は、真面目に説明を聞いたり、歓声をあげながら伐倒の様子を見つめたりと、真剣に学習に取り組む様子が印象的でした。森について、楽しんで学んでもらえたのではないかと思います。
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が2010年10月に日本で開催され、日本はSATOYAMAイニシアティブとして「人がかかわる自然環境の資源管理モデル」を提唱しました。本県において、このことを契機として里山研修が開催されているところであり、JICA主催の研修が県内各地で行われました。森林部には10月14日、手取川流域の森林施業を学ぶために10カ国12人の行政や研究機関等の職員が訪れました。
今年度は、間伐の重要性や、材の搬出方法、利活用について、現在の取り組み状況を説明するとともに、人工林への侵入竹伐採地区では、生物多様性を阻害する竹の猛威や、竹伐採後の森林環境改善の状況について紹介しました。
研修生からは、間伐の方法や竹林伐採後の広葉樹植栽などについて、活発な意見が出ました。
利用間伐地区の説明
侵入竹伐採地区の説明
集合写真
県では、10月を「いしかわの森づくり推進月間」と定め、森の恵みに感謝し、豊かな森を次世代に引き継いでいくため、県民森づくり大会を、県内5会場で開催しています。
当事務所では、10月22日に白山市八田町の八田公園を会場として、八田町会や一般の方を含め34人が参加し、公園内の海岸林の手入れを行いました。
八田公園はオニユリの群生地となっており、7~8月にはオレンジ色のオニユリの花が咲き誇ることで有名です。海岸付近に位置するこの公園には、平成9年から11年にかけて、県が潮風に強いタブノキやスダジイなどの広葉樹を植えてきました。
当日は、この広葉樹林内の下草刈りや灌木類の除伐、枝打ちを行い、伐った枝は破砕機にかけてチップ化して散布するという作業を行いました。これによって、公園内が明るくなり、また、伐った枝を林内に残さないことで、景観にも配慮した活動となりました。
八田公園での活動は今年で4年目になりますが、毎年続けることで、少しずつ森らしい姿に戻ってきました。
集合写真
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