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平成27年12月25日(金曜)、石川農林総合事務所会議室において、平成27年度農林水産部優良建設工事所長表彰を行いました。優良建設工事表彰は、県農林水産部所管で、石川農林総合事務所管内の建設工事(平成26年度完成)を対象に、その施工及び技術力が優秀であり、他の模範とするにふさわしい工事を選考し、建設業全体の技術力の向上と、建設工事の質的向上を図ることを目的に平成26年度に創設されたものです。
受賞工事は、平成26年度予防治山事業口直海地区山腹工事(白山市河内町口直海地内)で、施工した白山建設株式会社を表彰しました。
左から 石川農林総合事務所長 、白山建設株式会社
工事完成写真
石川農林総合事務所では、公私を問わず安全運転に積極的に取り組んでいます。
その一環として白山・野々市安全運転管理者協議会主催の平成27年度無事故無違反運動に取り組み、2月19日(金曜日)に同協議会より無事故無違反運動成績優秀事業所として表彰を受けました。
この表彰を励みとして、より一層安全運転に務めていきたいと考えています。
梨産地である白山市山島地区で、不要な梨の枝をハサミで切り落とす剪定(せんてい)作業が本格化しています。剪定は美味しい梨を作るのに欠かせず、太陽の光が十分に当たるよう余分な枝を落としたり、たくさんある花芽から形や向きが悪い芽を除いたりする作業です。この作業は落葉後の11月中旬から始まり、芽が動き出す3月末まで続けられます。
白山市山島地区は24戸の農家が18ヘクタールの梨を栽培しており、8月には「新水」「幸水」、9月には「豊水」「あきづき」が収穫され、金沢市や白山市内のスーパー、JA松任の直売所「まいどさん」で販売されます。
剪定前
剪定後
剪定中
石川農林総合事務所では、平成24年から白山市鳥越地区でにんじん栽培を推進しています。栽培面積は毎年少しずつ増え、平成27年は、農家4戸、面積90aが栽培に取り組み、10月末から11月まで県内の市場や直売所に約13tを出荷しました。
今年は、新たに雪下にんじんの試験にも取り組み始めました。雪下にんじんは、「野菜が冬期間、雪の下で低温にあうと糖度が上昇し、美味しくなる」という現象を利用したもので、鳥越地区などの積雪地帯にぴったりの取り組みです。食味がよく、越冬に向いている品種や貯蔵方法について試験を行い、併せて、雪下にんじんの販売の可能性についても検討を行っています。
「手取川七ケ用水」は霊峰白山を源とした手取川から取水し、広大な手取川扇状地を潤しています。これを実現するため、これまでに大きな工事が行われています。
1.江戸幕末期から明治初頭
「七ケ用水の父」と称される「枝 権兵衛」が、富樫用水に新たな取水口を設ける工事をしています。
2.明治時代
「明治の大改修」と呼ばれる七ケ用水の取水口の合口(統合)が行われています。
3.昭和時代
「昭和の大改修」と呼ばれる白山頭首工の嵩上げや、幹線・支線水路140kmに及ぶ大規模な改修が行われています。
4.現在
「平成の大改修」として、白山頭首工や、幹線・支線水路140kmの改修を行っているところです。
江戸
明治
昭和
平成
石川農林総合事務所では、1月14日に、「明治の大改修」で建設された、かんがい施設遺産である「大水門」と「給水口」を繋ぐトンネル改修現場を見学しました。
靱性モルタルで改修中(大水門口)
靱性モルタルで改修中
改修前区間
トンネル出口(吸水口)
現在、北陸農政局手取川流域農業水利事務所が、「国営かんがい排水事業 手取川流域地区」によりトンネルの改修を行っています。現地では、明治時代に建設されたトンネル(改修前区間)と、現在、靱性モルタルにて改修中の区間の両方を見学することが出来ました。
今回の改修は、トンネルの表面を粘り強い(靱性)モルタルで保護し、トンネルとしての機能を延伸するものです。
この技術は、これからの土地改良施設の資産管理に重要な技術であり、この施工状況を見学することが出来たことは非常に良い経験となりました。
また同時に、先人が築き上げたトンネルの正確な施工を見る事が出来、その技術力の高さに驚きを禁じ得ないものでした。
平成28年2月5日(金曜)に石川県女性センター大会議室において、「平成27年度林業普及指導員全体研修会」が開催されました。
本研修会は、林業普及指導員の資質向上を目的として、林業普及指導の活動や林業試験場の研究成果等の発表を行うものです。
石川農林総合事務所では、「白山麓における皆伐・再造林のすすめ」と題して、今年度行った実証試験の結果について発表し、最優秀賞を受賞しました。
この取組は、管内に多い急傾斜地の森林に適したコストの低い木材の伐り出し法として、小面積の木を全て伐採する皆伐方式と架線を使った集材法、さらに伐採後の再造林を同時に行うものです。
【実証試験地の全景】
実施状況
活動発表の様子
今後、大型タワーヤーダと呼ばれる移動式の架線集材機による実証や、他事例の結果を蓄積して、より現実に近い収支想定ができる皆伐再造林モデル「白山麓における皆伐・再造林の一環施業」を作成し、一般森林所有者に普及したいと考えています。
石川農林総合事務所管内では、石川県が市町に代わって林道工事を行う、白山市白峰と小松市新保町とを結ぶ白木峠線と、白山市木滑と白山市中宮とを結ぶ高倉山線の2路線の県営林道があります。
このうち高倉山線が平成27年11月末に完成しました。
この林道は、総延長L=16,487mの普通林道で、利用区域内の森林を適正に管理するための効率的な林業生産活動の実施や、森林レクリエーションとしての活用を目的としています。
また、集落間の緊急迂回路(国道360号線が閉鎖した場合)としての役割をもっています。
昭和55年に木滑地内から村単、県単事業により開設され、その後、昭和60年からは、石川県が過疎地域代行林道開設事業で施行しており、開通までに30年以上の年月を要しました。
今後は、森林資源の利活用のための利用間伐はもとより、頂上付近からは遠く白山の山頂が望めることから、全線開通により、豊かな自然環境を利用したハイキングや森林浴、環境教育としての利用ができるものと期待しています。
完成写真(上空、木滑側より)
完成写真(中宮側より)
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