ホーム > 連絡先一覧 > 石川農林総合事務所 > ほんながや通信(管内ニュース)バックナンバー > ほんながや通信(第9号)平成21年2月20日
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今号で取り上げたグリーン・ツーリズムは、10年以上も前から農山漁村地域活性化の有力な手段として期待されていましたが、発祥のヨーロッパと違い長期休暇の取りにくい日本では思うほど普及が進んでおりません。そこで日本人の生活様式に合う1泊2日程度の短期型が模索され、今回、自然、文化など地域資源の豊富な当管内でモニターツアー第1弾として実施されました。
概ね好評であったと聞きましたが、一番の鍵である人々との交流を橋渡しする案内役や体験の指導者などマンパワーが上手く働いたのかなと感じています。当管内には冬のみならず四季折々に心を癒す素材が散らばっていますので、これらを活用して何とかこの地でグリーン・ツーリズムが定着できればと思っています。
[特集] ガンバレ!!いしかわ農業の担い手たち!も10人を超えました。こちらも是非ご覧ください。
【第9号の話題】
平成21年2月20日
石川農林総合事務所長 中川哲夫
2月6日(金曜日),7日(土曜日)の両日、「白山麓の雪だるまに逢いに行こう(自然・食・人・温泉)の旅」と題して白山麓を対象にグリーン・ツーリズムが開催されました。県内各地から参加の21名はコース入り口の白山比咩神社で旅の安全を祈願し早速、食品加工体験や雪だるままつりの鑑賞ツアーに旅立ちました。
参加者からは「白山麓の歴史や文化が橋本ほっと石川・観光マイスターのウィットに富んだ説明で面白く分かり易すかった。また、ケリエ山荘の蜜谷女将さん指導による固とうふづくりや授産施設青い鳥の沖野課長さん指導によるソーセージづくりも楽しく、人とのふれあいがとても温かくて満足した。」等の意見も頂きました。
この催しは県グリーン・ツーリズム研究会が5年間の研究成果を踏まえ今年初めて一般の方々を対象に企画したもので、参加者の評価等を基に改良を加えながら「魅力ある石川のグリーン・ツーリズム」を確立していくとしています。
今後も更に魅力アップして開催される予定と聞いていますので来年は是非、貴方も参加してみては!
幻想的でかわいらしい雪だるまが町中に
蜜谷女将さんの指導で生しぼりに奮闘中!
二人で力を合わせミンチの腸詰め中
農村・山村・漁村に滞在して、自然や文化、人々との交流を楽しむ旅のこと。農山漁村の自然や風景を楽しんだり、田植え、野菜や果物の収穫などの農作業体験などを行い、また、民宿や農家などに泊まって、地域の伝統文化や人々との交流を楽しむ、従来の観光旅行とは一味違った心身のリフレッシュにもなる旅のことを言う。
詳しくは、石川県グリーン・ツーリズム推進協議会のHP(http://www.tobikkiri-ishikawa.jp/ (外部リンク))をご覧下さい。
県では、個性的でユニークな取り組みにより地域の観光振興に貢献し、観光産業の牽引者として他の模範となる功績がある方を「ほっと石川観光マイスター」(以下マイスター)に認定している。
「マイスター」に認定された方々には、その豊富な知識や経験を活かし、各種講演会などを通じ観光産業の活性化を図るための人材育成や、観光産業のレベルアップに指導的役割を担って頂いている。
地域の観光資源を活用した「魅力ある石川のグリーン・ツーリズム」の実践を目的に、県内の民宿、農家レストラン、体験施設を運営する人々が会員となり組織している。現在会員は輪島市の刀弥利雄会長始め186名となっている。
白山市徳光町の農家では転作作物である大豆の有効活用を図ろうと、昭和56年からその名も「手前味噌」とネーミングして仕込み味噌の加工販売に取り組んでいます。
仕込みは年明けて寒の入りから始めており、水も冷たくカビ菌も騒がないことから昔からこの時期に地元のコシヒカリで糀を作り、地元大豆(エンレイ)を使って行われています。
現在8名の女性が携わっていますが、本来は野菜と水稲の農業経営を担っており農作業の合間を活用して農産加工に励んでいます。
出来上がった味噌は仕込み味噌として各家庭に届ける他、JA松任直売所「まいどさん市場」でも販売されています。また、新商品としてかぶら・大根寿しを冬場に販売する他、従来から梅干し、芥子なすなどの漬け物も販売しており、とにかく元気なお母さん方です。安全安心なおふくろの味として是非皆様も一度ご賞味あれ。
徳光町大豆生産農家のお母さん方
手前味噌仕込み作業
2月17日(火曜日)に野々市町17集落の農家27名が町役場の研修室に集まり野々市地区営農座談会が開かれました。出席した農家の方々は昨年産水稲の生育概況や品質・収量を踏まえ、本年度水稲に向けた改善点などについて、当事務所永下農業振興課担当課長からの説明に熱心に耳を傾けていました。
この営農座談会は農閑期の2月中旬から3月上旬にかけて管内の187集落を対象に、松任・白山・ののいちの3JAが当事務所等と協力して開催しており、農家の方々から質問や要望を頂くなど、営農に関する意見交換の場になっています。
永下農業振興課担当課長からの説明(野々市農協にて)
2月2日(月曜日)、当管内で工事を行う業者で構成する石川農林安全対策協議会が、金沢労働基準監督署の秋元労働基準監督官を迎えて工事現場の安全パトロールを行いました。
当日は冬の北陸地方には珍しい青空一面の好天に恵まれ、会員、工事施工者、当事務所職員ら30名が参加し、管内施工中の現場2カ所を巡回しました。
その後、松任建設業協同組合会議室にて監督官から講評を受け、質疑の時間も設けられました。
今回の現場では、「敷鉄板」設置などに使用するクレーン施工の注意点や現場でのKY活動(危険予知活動)のノウハウなどについてご指導を頂きました。
また会議では、掘削等により2m以上の段差が生じた場合に設置する作業員の昇降設備、墜落防止施設の施工方法に関する質疑などがあり、熱心な討議が行われました。
今回のパトロールを教訓にしながら現場での安全対策を再確認し、官民が力を合わせてゼロ災害を目指していきたいと思っています。
奥地保安林緊急整備事業メシ谷地区 渓間工事(白山市別宮出町地内)
県営かんがい排水事業中村用水第2地区 水路工事(白山市倉光地内)
クレーン機能付ショベルフックの確認
安全標示の確認
市道と立体交差する箇所はBOXカルバートに全面改修しますが、現場は市街地で交通量が多く全面通行止めが出来ないため、仮橋を架け、その下を横引工法により8.5tもあるBOX
カルバートを浮かし少しずつ横引きして据付しました。
空気の圧力によりBOXカルバートを浮かせて移動させています
浮いた状態のBOXカルバートを道路の下に移動させて据付します
重量物を空気圧で浮上させ、摩擦をなくし移動させる工法。コンクリート製品の下に浮き輪の様な特殊なマット等を敷き、注入した空気を均一に排出することによりわずかに浮上させ、小さな力での移動を可能にする。クレーン等の使用が困難な現場等での移動時の安全性の確保、スムーズな据付ができる。
県では、森林の持つ水源かん養や土砂の流出を防ぐ働きなど、公益的機能を高度に発揮させるため、植栽後30年以上経過した人工林について間伐などの適正な管理を進めています。
当管内では、白山麓の急峻な地理的条件や林道の整備状況などにより木材の搬出費用が大きく変化することから、いしかわ森林環境税を活用した環境保全目的の間伐施業と、県産間伐材の利用を促進するための利用間伐施業に分けて行っています。
利用間伐の実施にあたり、個々に所有している山の多くが小規模で分散していることから、施業地の集約化を図りながら、高性能林業機械と集材路を組み合わせた効率的な施業に努めており、国の造林(間伐)補助事業の活用と併せ、森林所有者の負担を出来るだけ抑えた低コスト施業を進めています。
当管内では森林所有者からの受託を受けて森林組合と林業事業体が間伐施業の担い手として作業しており、積雪時である現在も鋭意、搬出作業が行われています。
チェンソーによる伐採作業
グラップルによる積み込み作業
2つ以上の仕事を一つ工程の中でできるプロセッサ(木材の枝払い、測尺、玉切りを連続して行う自走式機械。)、ハーベスタ(立木の伐倒、枝払い、玉切りの各作業と玉切りした材の集積作業を一貫して行う自走式機械。)などの機械の総称。
油圧ショベルにグラップルというアタッチメントを装着して材木を搬出や積み込み作業を行う林業機械。
森林組合以外で森林所有者と長期の施業委託契約を結び森林施業を行う民間会社。
平成18年度迄の白山森林組合が平成19年4月に「かが森林組合」と合併して、早3年目を迎えようとしております。組合では組合員との意思の疎通を更に積極的に進めるため、合併直後より管内の各集落に所有者を取りまとめる組織づくりとして、林産組合長制度を立ち上げ森林整備等の事業に取り組んできました。
林産組合長は、集落の代表者であり、森林組合と組合員との間に立って組合事業等の情報を普及伝達し、また、組合員の意見をまとめて本所に上げるなど、事業全般を取りまとめる重要な役割を担っています。
「かが森林組合」では毎年この林産組合長を対象に研修会を開催しており、当管内においても去る1月24日(土曜日)と2月5日(木曜日)の2日間に分けて開催されました。両会場には約70名が参加し、当事務所竹田森林部長から20年度の集団間伐事業と森林環境基金事業の経過報告を行った後、21年度組合の事業計画、GISによる境界管理などについての説明を受け、各自集落で実施予定の森林整備の進め方等について確認していました。
今後、組合員を対象にした地区座談会が下記のとおり2日間3会場に分けて開催されますので是非、最寄の会場に足を運んでください。
開会にあたり有川かが森林組合長から挨拶
-特集-
ガンバレ!!いしかわ農業の担い手たち!
~新規就農者からのメッセージ~(第6弾)
当事務所では、就農に関する相談活動から本格的に就農を目指す方々の技術習得に対する支援及び就農後早期に経営安定を図るための就農定着指導を行い、新規就農者の皆さんを応援しています。
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