ホーム > 連絡先一覧 > 石川農林総合事務所 > ほんながや通信(管内ニュース)バックナンバー > ほんながや通信(第32号)
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8月20日(木曜)、地元の旬の食材の収穫や料理づくりを親子一緒に体験し、食材を生産している農業者と交流することで「食」と「農業」への理解を深めてもらう親子ツアーを開催しました。
今年度は石川ウッドセンター(白山市吉岡町)で木工教室、にわか工房(白山市三ツ屋野町)においてそば打ち体験及び試食、ナシ農園(白山市御影堂町)において収穫体験及び試食と盛りだくさんな企画でした。県内在住の小学生と保護者20組47人の参加がありました。
石川ウッドセンターでは県産スギ材を使用し子供用のイスを作りました。
にわか工房ではそば打ち体験を行いました。にわか工房のスタッフの手ほどきでそば粉に水を加え、こねて固めました。そして麺棒で何回ものばし長方形にしました。最後に包丁で切り、手打ちそばの完成です。試食では自分で打ったそばをいただきました。
最後はナシ狩りでした。白山市御影堂町のナシ園で、石川農林総合事務所の職員から、なしの収穫までの話を聞いてから収穫体験と試食を行いました。
参加者から「ほとんどのそば打ち作業が子供だけででき、良かった」「本格的だった」などの感想があり、今後も食育の取り組みを進めていきます。
魅力ある農林水産業の経営と地域社会を築くためには、女性と男性がそれぞれの個性と能力を発揮し、ともに責任を担う「パートナーシップ型社会」の実現を目指すことが重要です。
石川農林総合事務所では、男女がともにあらゆる場面に参画し、豊かな地域社会をつくっていくことを目的に、毎年、「石川地域農山漁村交流会」を開催しており、今年も10月23日(金曜日)に白山市福祉ふれあいセンターにおいて「地元食材の知識向上と料理を通じた男女共同参画」をテーマとして開催しました。
当事務所管内は、酒づくりが盛んな地域であり、また近年は、和食ブームや北陸新幹線開業などで日本酒の人気が高っていることから、日本酒を造る際に出る『酒かす』の有効利用も兼ねて、管内の農畜産物、水産物と『酒かす』をコラボした料理に挑戦しました。
フードコーディネーターの つぐま たかこ さんにレシピを考案していただくとともに、当日は講師としてお招きし、地元食材がふんだんに使われた和風、洋風の4種類のかす汁の調理指導をしていただきました。その後、参加した管内の農林業、酪農関係者は、試食しながら講師を交えて活発に意見交換しました。
試食後の投票では、「クリームシチュー風かす汁」が一番人気でした。参加者から「海から山までの食材が酒かすと相性が良いことが分かった」、「今後は、イベント等での地元食材の発信に利用したい」等の感想が聞かれました。
<かす汁レシピ4種>
1 白山かす汁(白山麓猪肉、ねぎ、大根、にんじん等)
2 鯛の真丈風かす汁(美川産鯛、まるいも等)
3 クリームシチュー風かす汁(ブロッコリー、ヤーコン、牛乳等)
4 豆腐チゲ風かす汁(豆腐、剣崎なんば、きのこ等)
↓ クリームシチュー風かす汁と
↑ 鯛の真丈風かす汁と
試食と兼ね意見交換する参加者
白山市山島地区の44軒の酒米生産農家と地元の酒造会社との契約生産を通じて収量安定と品質向上を図るため、昨年度に「山島の郷酒米振興会」を組織しました。
振興会ではこうした取り組みをPRするため、酒米生産ほ場のある地区内の主要道路沿いにのぼり旗を設置しました。
のぼり旗は、酒造りに好適な地元の酒米「五百万石」の豊作とそれで仕込んだ美味しいお酒が消費者に届くことを願って今年初めて作られたもので、米の収穫時期となる8月下旬から9月上旬に設置されました。
今年は農家が、春先からの栽培講習会や青田診断などを通じて、高品質生産への意識を高め生育状況に応じた適正な栽培管理を行っており「五百万石」の出来具合は上々でした。
今年の新米は10月初旬から酒蔵で仕込みが始まっており、12月上旬には会員が集まって今年の新酒を祝う会を催す予定です。
白山市内で「白山ねぎ」の収穫が最盛期を迎えています。石川農林総合事務所管内では、平成21年から白ねぎを園芸振興の重点品目に位置づけ、JA松任とJA白山が連携して「白山ねぎ」の統一ブランドで産地づくりに取り組んできました。その結果、栽培面積は年々増加して、今年は7.6haとなっています。
8月上旬から始まった収穫作業は11月に入り本格化し、現在、3kg入りの出荷箱で1日当り500~700箱が地元の直売所のほか、京都市場に向けて出荷されています。冬本番を控え、昨年12月には降雪被害により収穫量が減少したことから、今後は生産者に対して可能な限り早めの収穫を呼びかける予定です。
平成28年度ほ場整備事業の新規採択希望地区である白山市上吉野地区で、生きもの調査を実施しました。水田を使い易いように大区画にしたり、用水路等を整備するほ場整備では、工事により農地が乾田化したり、用水路がパイプライン化されたりして生きものの生息環境が減少したり変化してしまうおそれがあるため、工事による環境の変化や生きものへの影響を最小限にするために、工事前や完成後に水田内や周辺の生きものを調査します。
石川農林総合事務所では、ほ場整備を行う地区に「農業農村整備事業環境配慮情報協議会」を設置し、生きもの調査や検討会を開催しています。
生きもの調査は、田んぼや用水路に水のある夏と、水が少なくなる秋の2回実施することにしており、ここでは7月27日と10月15日に異なる環境でそれぞれどのような生きものが生息しているのかを調査しました。
調査は協議会の委員、石川農林総合事務所、市役所、設計者が、地元の方たちと一緒に実施します。地元の方たちと一緒に調査するのは、自分たちの住んでいる地域には、こんなに良い環境があるのだということを再確認してもらうためでもあります。良い環境を未来につなぐため、調査結果を設計に反映させて、工事を実施します。
今回の調査の結果、上吉野地区で確認できた生きものを様々な機会を通じて紹介するとともに、皆様の周りにある農村地域は生きものが生きていくための大切な環境を守っているということを再認識していただければと思っています。今後も石川農林総合事務所は農村地域の環境に配慮しながら事業を進めていきます。
調査箇所:白山市吉野
調査時期:7月27日、10月15日
里山里海は、生物多様性の保全に重要な役割を果たすだけでなく、私たちに様々な恵みをもたらしています。
その大切さについて、植樹活動等の体験を通じて次代を担う子どもたちに理解を深めてもらうため、今年度は県内6箇所の幼稚園・保育園で「いしかわグリーンウェイブ」のリレー植樹が行われました。
石川農林総合事務所管内では10月28日(水曜日)に鶴来第一幼稚園の園児37名が参加して実施しました。
植樹の前には、子ども向け絵本「木は いいなあ」の読み聞かせによる植樹への動機付けに引き続き、木の植え方の手ほどきを行いました。植樹には、ナツハゼ、ザイフリボク(シデザクラ)の苗木を各1本づつ、丁寧に植付けしました。
また、植樹後には、木の幹をプリントした大判用紙に、園児みんなで葉っぱに見立てた手形を押す、手形アートの作成も行いました。
県では、10月を「いしかわの森づくり推進月間」とし、森の恵みに感謝し、豊かな森を次世代に引き継いでいくため、毎年多くの県民の参加を得て、県内全域で様々な森づくり活動を展開しています。
石川農林総合事務所管内では、10月24日(土曜日)に白山市八田町八田公園(おにゆりの里)において、一般参加者や八田町内会の方々を含めた総勢27人による、森づくり大会を開催しました。
八田公園内は、海岸から続くクロマツ林内に、ヤブツバキ、トベラなどが生育している海岸林となっていますが、下草や低木の繁茂により薮化して手入れが必要となっているため、参加者全員で低木の除伐や下草刈りを行いました。
毎年の取り組みにより、少しずつですが、海岸林としての機能が発揮されつつあり、この活動を通じて、森の手入れの大切さなども実感してもらえたと思います。
今年度も、白山市内の中学校2校に対して、7月1日~3日(北辰中学校), 7月28日~30日(鶴来中学校)の日程で職場体験学習「わく・ワーク体験」を実施しました。
初日午前中は、管内の林業について講義で学び、その後は全て野外体験として「森林調査」「なめこ生産体験」「施設の安全点検」「木工作業体験」「松食い虫被害調査」など、盛りだくさんの内容で行いました。
参加した生徒さんは、普段接することのない職場で、興味を持って学習していました。
後日届いた、生徒さんが書いたお礼状の内容を拝見したところ、「僕たちは森林があって生活できているだと認識しました」、「普通に買っていたなめこは、こんなに頑張って生産されているんだと分かった」、「今後の進路を考える上で生かしていきたい」など、新たな発見があったようで有意義な職場体験となりました。
この職場体験を通じて、森林・林業・木材産業の大切さ、役割を知っていただき、新たな担い手へと育って欲しいと願っています。
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