ホーム > 連絡先一覧 > 石川農林総合事務所 > ほんながや通信(管内ニュース)バックナンバー > ほんながや通信(第7号)平成20年12月12日
ここから本文です。
(更新版)
県内の紅葉も終わりを告げ、霙(みぞれ)や霰(あられ)、2週間程前はめずらしく雹(ひょう)も降るなど、寒い季節に移ってきました。秋迄のイベントラッシュが一段落しましたので、第7号は土地改良部、森林部で実施し、今がピークの公共工事を特集しました。
工事中は一般の方々には安全上、立入を禁止したり、特に森林部の工事は白山麓の山中なので人目に触れることが少ないことから「ほんながやー、こんなとこでこんなやりかたでやっとたがけ」と納得して頂きたく、普段は見られない工事中の写真も入れました。公共予算も年々削減される中、必要性、緊急性の高いものを選択しながら順次取り組んでいますので、今後ともご協力、ご支援をお願い申し上げます。
なお、12月12日に石川県グリーンツーリズム研究会が開催するモニターツアーの案内がプレスリリースされましたので、第7号(更新版)に記事を追加しました。冬の白山麓を満喫出来る魅力的なツアー企画になっておりますので皆様ふるって体験して下さい。
【第7号の話題】
[平成20.12.12追加]
・グリーン・ツーリズム研究会モニターツアーのご案内 ←クリックしてください
平成20年12月12日
石川農林総合事務所長 中川哲夫
いよいよ今年も11月15日(土曜日)から狩猟解禁となりました。事務所では、解禁日当日、警察署、鳥獣保護員、猟友会事故防止安全委員と協力し白山市一円のパトロールに回りました。早朝からカルガモやマガモ等を狙うため、手取川河口付近などで日の出を待つハンター達の姿が見られました。
県では、毎年11月15日~翌年2月15日の3ヶ月間、鳥獣保護区、休猟区等が定められた区域以外のエリアで狩猟が可能となります。もちろん、公道、公園、社寺境内、民家周辺は狩猟が禁止されています。
ベテランのハンターは市町の有害鳥獣捕獲隊として、農作物に甚大な被害を与えるイノシシ、サルなどの有害鳥獣の駆除を行っています。また、山の遭難者の捜索や人身被害防止の為のクマ捕獲を行うなど「森の番人」としても貢献いただいています。
狩猟にご興味のある方は、是非、こちらをご覧ください。→狩猟に関するお知らせ(自然保護課)
オナガガモ羽休め
カモの群れを狙うハンター達
7月に開始した白山麓地域の遊休農地での和牛放牧が10月31日に終了しました。放牧した和牛6頭(白山市仏師ヶ野地区4頭、瀬波地区2頭)は、すべて怪我や病気もなく元気に退牧しました。
牛は放牧地の草を食べ運動をすることで足腰が強く毛づやも良くなり、また、飼育管理労力の軽減やえさ代の節減が図られる等、経営面からも有効でした。さらには、遊休地の雑草がなくなることで景観保全にも役に立ちました。
退牧した牛は、ストレスも無く丸々と太っており、これからお産を迎えますが、元気な子牛が誕生することと思います。
和牛放牧前
和牛放牧後
-特集-
石川農林の最新工事情報
当事務所の土地改良部では水路やほ場整備工事、森林部では土留や林道工事などを中心に多様な公共工事を実施しています。
各現場では冬の訪れを控えまさに工事のピークを迎えており、今回、実施中の工事の中からいくつかご紹介します。
表土剥ぎ → 基盤整地 → 表土戻し → 用排水路布設 → 畦溝畔築立 → 完成
本事業は生産条件が不利な中山間地域において、農業・農村の活性化を図り、農業生産基盤の整備と農村生活環境等の整備を総合的に実施することを目的としています。
現在、基盤整地が全て完了し、表土戻しもほぼ完了しており、あとは水路の布設などを行えば工事完了となります。工事完成まで残りわずか、最後まで気を抜かずに工事を実施 しています!
従前10aから20aの大型区画に基盤整地を行っています
ブルドーザーで表土を戻しています
舗装取り壊し → 掘削 → 水路布設 → 埋め戻し → 舗装復旧 → 完成
本事業は、農業生産の基礎となる農業用用排水施設の整備を行い、農業用水の安定供給 と溢水防止を目的としています。
現在、川北町田子島地内では、片側通行規制を行い、工事の安全と住民の生活を確保しながら、既設ボックスカルバート(箱形暗渠)の横に、更にボックスカルバートをクレーンにて順次設置しています。
クレーンで慎重に据付を行います
道路規制を行いながらの工事です
当地区は県下最大の水源である手取川ダムの上流部に位置しています。
この事業では裸地化した山腹崩壊地に土留工、水路工、緑化工等を施工し早期に森林として復旧することで水源の保全、下流の安全を図ることを目的としています。
また施工地は急峻な山地であり、資材運搬路がないためヘリコプターにより資材運搬を行いました。
上空から見た施工前の状況
ヘリコプターで資材を運搬中
当地区の背後は標高600m付近まで傾斜約40°の急傾斜を呈し、不安定な浮石・転石が多数ありました。この事業ではこれらが落石となり、下方の民家や市道に到達しないように、ワイヤーネットで覆い落下を防止したり、斜面途中で県産間伐材利用の落石防護壁を設置して、被害を未然に防ぐことを目的としています。
当地区は県下有数の豪雪地帯であり、融雪期のなだれにより下方の集落や市道に被害を与える危険性の高い地区です。このため、なだれ予防柵を施工し被害を未然に防止することを目的としています。
型枠組立て完了し、この後コンクリートを打設します。
完成写真
森林の整備は、県土の保全や水資源のかん養、地球温暖化防止等、森林の多面的機能の発揮のために不可欠であり、林道は、手入れの必要な森林への到達や間伐等の森林施業に不可欠な基盤的施設です。
本林道高倉山線は、白山市木滑、中宮地区を結ぶ林道で、森林(898ha)の適正な管理や効率的な森林施業の推進、ならびに豊富な森林資源の利活用による山村地域の振興に資することを目的としています。また、災害時の迂回路としての機能も期待されています。
20年度工事の完成状況
補強土壁部材設置状況
補強土壁とは、盛土中に補強材を敷設することで垂直に近い壁面を構築する土留め構造物のことである。
原理は、垂直に近い壁面に作用する土圧に対して、盛土内に配置した補強材の引抜き抵抗力によって釣り合いを保ち、土留め壁としての効果を発揮させるものである。
小倉谷地区は手取川ダムの左岸上流部に位置する急峻な渓流で、山腹崩壊により渓流に堆積した土砂が下流の手取川ダムへ流出していました。
そこで、谷止工を設置し崩壊土砂の下流への流出を防ぐとともに、崩壊した法面には土留工を主体とした山腹基礎工(法枠工、水路工)並びに植生基材吹付工、植栽工などの山腹緑化工を施し、拡大崩壊の防止と早期緑化を図ることとしました。
写真は平成20年10月31日に無事に工事完成を迎えた時のものです。
今後は、今回植栽した杉、ヤマハンノキが順調に成長し、この崩壊地が近傍の山林と変わらぬ姿に復旧するまで経過を観察していきたいと考えています。
小倉谷では山腹斜面の浸食防止に法枠工と呼ばれる格子状にモルタルを吹き付けてモルタルの重みで法面が崩れないようにする工法を採用しています。
近くの平場で配合したモルタルに圧力をかけホースで施工箇所まで送り吹き付けを行います。
しかし施工箇所は写真のとおり急斜面で人が立つことは出来ませんので命綱を使って斜面に足場を確保しながらの作業となりました。
県内の民宿、農家レストラン、体験施設等を運営する会員ら186名が集まり、地域の観光資源を活用した「魅力ある石川のグリーン・ツーリズム」の実践を目的に研修会や、情報交換、先進地調査などを行ってきました。平成14年から取り組んできた5年間の研究成果を踏まえ、商品化に向けての評価や検証を目的として、今回、初めて一般の方々を対象に白山麓と能登島の2つのモニターツアーを企画しました。
当管内で開催される「里山コースin白山麓」は、冬の白山麓をまるごと体感出来る盛りだくさんのツアー企画となっています。
1日目は名物の固とうふづくりで始まり、ホテルでフランス料理を堪能した後、冬の風物詩、白峰の「雪だるままつり」を鑑賞します。2日目はソーセージづくり体験、手取峡谷、吉野工芸の里、白山比咩神社、獅子ワールド館など見所いっぱいで、白山麓特産品のお土産付き!参加者の皆様にきっと満足していただけるプランとなっています。
是非、ご参加をお待ちしております。→詳細及び申込方法はこちらをクリックしてください。(PDF:79KB)
白山麓の雪だるまに逢いに行こう(自然・食・人・温泉)の旅
日時:平成21年2月6日(金曜日)~7日(土曜日)
白峰名物固とうふ
幻想的にライトアップされた雪だるま
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す