ホーム > 連絡先一覧 > 石川農林総合事務所 > ほんながや通信(管内ニュース)バックナンバー > ほんながや通信(第14号)平成21年8月31日
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回を重ねる毎に、より楽しくより副賞も豪華になり、参加者の満足度が増してきた「手取川七ヶ用水ウオークラリー」が先週の土曜日に開催され、昨年を約60名も上回る300名近くの参加を得て盛会裡に無事終えることができました。
因みにスタッフに目を向けると、土地改良区関係、JA松任青年部、市県の他、今回のコース沿線の町内会や企業の方々等、総勢62名で運営されていました。
そして、賞品や試食の品は手取川の水に恩恵を受け協議会の趣旨に賛同して協賛して頂いている企業の方々からの提供で成り立っており、縁の下の力持ちも相当なものだと改めて感心すると伴に地域主体のいいイベントに育ってきたなという想いです。
さて来年は記念の10周年ということで企画も賞品も更にパワーアップすると期待されますので、リピーターは無論、読者の方々で未経験の方は家族、友達を誘い合わせの上、是非とも参加し、もっともっと盛り上げて頂きたいと思っています。
【第14号の話題】
平成21年8月31日
石川農林総合事務所長 中川哲夫
8月10日(月曜日)グランドホテル松任において、当事務所が発注する工事を請負した建設業者で構成する石川農林安全対策協議会(会長 柏野伝一)の総会が62社の参加で盛大に開催されました。
本協議会は当管内の農林関係工事で、労働災害の防止を図り安全かつ円滑な施工に資することを目的に平成11年に結成されたものであり、例年、前年度に施工された工事の中で、現場状況を良く理解し、工夫しながら出来映え良く仕上げ、安全対策や施工に関して優秀な成績を収められた施工業者と現場代理人の方を総会の冒頭に表彰しています。平成21年度は下記の皆様が優良工事として表彰されました。
石川農林総合事務所長賞 (株)今浦 ・ 大日土建(株)
石川農林安全対策協議会長賞 (株)共和建設 若島 聡 ・ (株)北都組 林下晴信
所長賞の授与風景
出席された会員の皆様
労働基準監督署 次長 小川 正宏 氏
「安全対策には限りがないので、安全対策に満足してはいけない」
松任警察署 交通課長 宮崎 昭一 氏
「交通安全も仕事の安全もちょっとした気遣いで防止できる」
本年度の石川地域ビジョン推進会議が8月6日(木曜日)に白山市役所会議室で開催されました。当日は地元の農業者代表をはじめ流通関係、消費者、教育関係等の代表15名の委員が出席し、5つの施策25課題に係る 21年度取組方針及び中間実績について審議頂きました。
その他、事務局から管内における最近の話題として「水田をフル活用した作物生産の拡大」「園芸作物の生産振興について」の事例報告も行い、委員から「水田フル活用を推進する上で、平野部だけでなく山間部の営農面の支援も検討してほしい」「地産地消を進める上で学校給食を導入する為、教育機関との連携を強化すべきだ」などの提案を頂き、事務局と活発な意見交換が行われました。
事務所としてこれらの貴重なご意見を元に今後のビジョン目標達成に向け頑張っていく所存です。
会議風景
清水企画調整専門員からの事例報告
県では「元気いっぱい!いしかわ農業」を目指すため、平成18年度に10年後の平成27年を目標に農業版ビジョンを策定しており、地域の実情に応じた施策が展開できるよう各農林総合事務所毎に地域ビジョンを立て、推進会議で関係者の意見を踏まえながら工程管理をすることとなっている。
食品の安全を確保するため、県や国ではJAS法に基づく食品表示調査を実施していますが、近年、消費者の買入先として農林水産物直売所が伸びているため、直売所の関係者を対象とした食品衛生管理と食品表示の研修会を去る8月19日(水曜日)に市民交流センターで開催したところ、約40名の参加がありました。
食品衛生管理については、石川中央保健福祉センターの土田主幹から営業許可申請の図面の書き方や着色料の表示の仕方などポイントを押さえた説明があり、食品表示については、農業安全課消費対策グループの荒邦主任技師から表示ミスの例を具体的に示して説明がありました。参加した生産者へのアンケート結果では9割以上の方から「分かりやすかった」との回答が得られました。
また、研修会終了後の個人相談でも、持参したラベルシールを示しながら「調味料の表示の仕方はこれでいいのか」「加工場に入る前の衛生管理は何が必要か」など、具体的な質問があり関心の高さが窺えました。今後とも事務所として、JAS法など法律の改正時や、加工品開発に取り組む生産者の増加に伴い、適宜、研修会を開催することとしています。
研修風景
個人相談風景
正式名称は、「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」である。この法律は、飲食料品等が一定の品質や特別な生産方法で作られていることを保証する「JAS規格制度(任意の制度)」と、原材料、原産地など品質に関する一定の表示を義務付ける「品質表示基準制度」からなっている。
水稲の省力・低コスト栽培技術として推進している直播栽培は、当管内では約70haで取り組まれ、この内、代かき後に種をまく湛水直播が60ha、前年秋の収穫後、整地を済ました乾田にそのまま種をまく不耕起V溝直播が10haです。
7月22日(水曜日)には管内の直播実施農家やJA等の関係者が各圃場を巡回し、両直播の生育状況の確認や違い、今後の栽培管理等について説明や意見交換をしました。
不耕起V溝直播を初めて取り組んだ農家からは「芽が出てくるまで日数がかかり不安であり、また除草剤を散布する時期の判断が難しいと感じたが、芽が出た後の管理は湛水直播より容易」という意見がありました。
7月は気温が低めで日照の少ない日が続きましたが、生育は順調で、8月盆頃から出穂を迎えており、当農業振興部では今後も登熟期の通水や適期収穫等の指導に力を入れていくこととしています。
白山市美川町平加地内
生育状況を説明する津川技師
播種作業状況4月30日
生育が揃った不耕起V溝直播
7月23日(木曜日)、七尾市和倉で「受け継ごう!伝統の味と技」をテーマに、県内外の生活研究グループ員約 600名を集めて、全国生活研究グループ連絡協議会全国会議石川県大会「いらっし、みまっし石川フォーラム」が開催され、グループ活動事例発表等が行われました。
翌24日は、県内5つのコースに分かれて現地研修が行われ、当管内も「白山手取川のめぐみ」コースとして46名を迎えました。
当コースでは、まず地元の農業法人(株)六星を訪問し、軽部社長から法人の設立の経緯や役員、従業員33名で農業生産から加工、直売までの多角的経営を行っていることや、次世代へ農業を継承していくには会社組織も有効である等の提言もありました。説明後は、餅や漬物の加工場を見学し、直売所では地元特産品の買い物も楽しんでいました。
昼食を兼ねた交流会場「白山市民交流センター」では、(株)六星の弁当の他、会員手づくりのキウイワインゼリー、プリンスメロン、芥子茄子、ふきの砂糖菓子も味わった後、地元の生活研究グループ員を加え総勢94名で活発な意見交換が行われました。
その後、「千代女の里俳句館」や「中川一政記念館」を見学して白山市の歴史と文化に触れる等、管内自慢の数々を満喫して頂きました。
市民交流センターでの意見交換
会員手づくりの品々も並んだテーブル
農山漁村で働く人達が会員で相互の連携活動により、農山漁村において望ましい経営や働き方及びゆとりある生活の研究、知識・技術等の情報交換を行い、男女がともに参画する豊かで活力ある地域社会の実現及び農林漁業の振興に資することを目的とし、全国の農産加工や直売所等の起業活動を行う女性農業者中心のグループ。
白山市福増地内の水田を大型ほ場にする目的で平成20年度に採択された経営体基盤整備事業が、本年度から工事に着手することとなりました。7月26日(日曜日)には梅雨の晴れ間の中、起工式を行い福増地区の工事の安全と事業の円滑な推進を祈願しました。
式には当事務所の中川所長、白山市の桶屋産業部長をはじめ、地元役員や地元受益者、工事関係者等約30名が参列しました。
事業の推進協議会長である畑木氏は式辞の中で「地元の念願であったほ場整事業であり、起工式を迎えられたことは大変うれしく思う。今後は事業の円滑な推進と工事の安全について、石川農林と協力しながら事業を進めていきたい」と話していました。
畑木推進協議会長の式辞
白山市産業部桶屋部長の挨拶
安全を願い厳かに地鎮行事
手取川扇状地を潤す手取川七ヶ用水は、古いもので建設後40年以上が経過し、表面が摩耗したり水草等が繁茂している水路が多く見られます。県では、これら水路の老朽度合が水の流速に密接に関連している粗度係数(n値)にどの程度影響しているかを探るため、7月22日・23日に現地調査を実施しました。
当日は国の試験機関である農業工学研究所から渡嘉敷主任研究員、中矢主任研究員が来県し、摩耗している水路、していない水路、雑草が繁茂している水路の3パターンで調査し、貴重なデータ収集を行いました。
調査の結果については、今後の水路改修で活用していくストックマネジメント事業において、水路の状況を判断する要因の一つとして利用していく予定としています。
流速計による調査風景
調査に使用された流速計
県事業名を「基幹水利施設予防保全対策事業」と言い、今まで農業農村事業で整備してきた農業用施設を社会資本(ストック)としてとらえ、既存ストックの有効活用を図るため現在の状態を把握し、今後どのような対策を行えば施設を長持ちさせることができるかについて計画を作る事業。
水の流速を表わす式として[マニング公式]
があり、式中のnが粗度係数と呼ばれる。ちなみに、流量(Q)=流積(A)×流速(V)となる。
8月22日(土曜日)に手取川右岸地域用水対策協議会主催の手取川七ヶ用水ウオークラリーが開催されました。今年で第9回を迎えましたが、毎年実施する場所を変えて開催しており、今年は白山市の八束穂公園(ソフトリサーチパーク)をスタート・ゴールに、手取川七ヶ用水のうち、山島用水、中村用水沿いを巡る約6kmのコースでした。コース途中には用水に関するクイズが置かれ頭をひねったり、ゲームに挑戦して得点を獲得することで点数を競いました。普段何気なく私たちの町を流れている用水にも、いろいろな機能があることを楽しみながら、見て、触れて、再確認していただきました。
ウォークラリー開催状況
開会式の状況
選手宣誓!
家族皆んなで元気にスタート!
パパといっしょにソーレ
遊歩道に整備された管理道路を快適にウオークコース
途中の「やしこの水辺」ポケットパークで飛石遊び
マリーゴールドで水辺の景観づくりにも貢献
牛乳村夢番地のジェラートを試食
ナシを試食後、クイズで頭の体操
ヤッタネ、ゴ~ル!
チャレンジコーナーを楽しむ参加者
優勝の「まことチーム」おめでとう!
なお、同協議会主催の第2弾イベントとして9月12日(土曜日)に野々市町末松地内を流れる七ヶ用水の一つ郷用水を会場として「七ヶ用水清掃ボランティア」が開催予定で、一般の住民60名(大人30人、小人30人)を募集中です。
別名「七ヶ用水水族館」と称し、用水内の清掃と合わせて、水路内に棲む魚など水棲動物を観察しようというもので、親子のふれあいや環境学習として人気のイベントです。
9月4日(金曜日)まで参加受付していますので早めに下記をクリックして下さい!
お申込みは、手取川七ヶ用水土地改良区ホームページをご覧下さい。(外部リンク)
8月9日(日曜日)、白山市小柳地内のスギ人工林において、ボランティアサービス石川による「森の健康診断」が実施され、地元の松任小学校、翠星高校、石川県立大学から併せて13名が参加しました。
林内に生育している植物の種類や量、スギの樹高、本数などを調査し、どの程度スギが混み合っているかをチェックしたところ、樹高に対する木と木の平均間隔の割合が約13%となり、「超過密」な状態と診断されました。(20~17%なら適正、17~14%なら過密、14%以下なら超過密と判断)
参加者で「この森林を健康にするには何をすればよいか?」を話し合った結果、今、植わっている本数から4割以上の間伐が必要という処方箋が作成され、間伐を行えばもっと林内が明るくなり将来多くの植物が生育できることを現地から学んでいました。
この取組は、森の大切さをアピールするため、いしかわ森林環境税を活用し実施しており、このような活動をキッカケに子供達が身近な森林にさらに興味を持ってくれることと期待しています。
5m×5mの調査区内で、どんな植物がどのくらいあるかを調査
釣り竿を使って100平方メートルの円を描き、その中にあるスギの混み具合を測定
調査結果をみんなで取りまとめ
間伐後の様子を見学
森林と流域圏の再生をめざして、森林ボランティア・市民・研究者が協働し、愛知県豊田市矢作川流域で全国に先駆けて始まった、簡便な方法でできる人工林調査。
今年で3回目となる「いしかわ森林環境実感ツアー」が8月23日(日曜日)に当事務所管内の白山麓で開催されました。
県では平成19年度から「いしかわ森林環境税」を活用して、主に水源地域の手入れ不足となっている人工林の整備を進めており、このツアーは、県民の方々に手入れ不足の人工林などの現状を実感して頂くため、平成19年度から毎年、県内各地で実施しているものです。
今年は22名の参加があり、白山市白峰地区の「森林環境税を活用して間伐を行った手入れ不足のスギ人工林」、同地区の国土交通省「白山砂防科学館」、白山市八幡町の「林道沿線で利用間伐が行われたスギ人工林」を見学しました。
現地を見ることで、県の森林の現状や間伐による森林整備のみならず、砂防・治山事業と併せて、手取川流域の森林の公益的機能保全が図られていることを実感して頂いたと思っています。
なお、県では今秋の10月に県下5地域で「県民森づくり大会」の開催を予定しています。当管内では、白山市中宮地内(白山スーパー林道沿線)のブナ人工林の手入れ(除伐作業)を実施する予定で、こちらも多くの皆様のご参加を期待しています。
白山砂防科学館でパネル等により白山の歴史を勉強
白山砂防科学館で模型により砂防、治山の必要性を勉強
森林環境税により間伐した現場で間伐率40%を実感
石川県ホームページ(https://www.pref.ishikawa.lg.jp/shinrin/kikaku/kankyouzei/index.html)をご覧下い。
当森林部で実施している公共工事は、白山麓の現場が多く、11月後半には積雪により工事が出来なくなるため、今が施工のピークとなっています。
これと並行して、現場では「中間検査」も頻繁に行われ、施工業者・監督員、検査担当の山田工事管理担当課長もてんてこ舞いの忙しさとなっています。
この検査は工事中に実施するもので完成時に埋没したりして確認のできない箇所がある場合、必要に応じて施工中の確認できる段階で行っています。
森林部で最も多い「中間検査」は“治山ダム”や“コンクリート擁壁”の埋め戻し前の検査で、下の写真は平成18年に白山市白峰の蛇谷地区で発生した林地災害の復旧工事現場で、7月下旬に行われた治山ダムの中間検査の実施状況です。
このように、県では完成時に行う「完成検査」と合わせて総合的な検査システムにより工事の品質確保を図っています。
工事看板 県農林水産部では、平成16年度から県産木材の利用喚起と工事のイメージアップを図るため工事看板に県産の間伐材を使ってきましたが、本年度からその表示を変更しています。これは一般の方にも工事内容が一目でわかりやすく、また少しでも公共工事に親近感を持って頂けるようにとの思いを込めて工夫したものです。もし見かけることがあれば、「ここでこんな工事しているんだ。気をつけてネ」「早く安全に美しくして下さい」と頑張っている施工者にエールを送って頂ければ幸いです。
昨年度までの工事看板
↓
うまいもん みぃ~っけコーナー
白山市での梨栽培は昭和46年頃から、山島・林中地区等の産地で「新水」「幸水」「豊水」の3品種を中心に栽培が行われており、現在、最も人気の「幸水」が出荷・販売の最盛期を迎えています。
梨はお盆の贈答品として用いられることが多いのですが「新水」と「幸水」の間を取って「幸水」より約一週間早く収穫できる新たな品種として、爽やかな風味が特徴の「なつしずく」の栽培にチャレンジしております。
また、白山の梨は、堆肥の投入などにより化学肥料を減らして栽培する「環境に優しい農業」(エコ農業)に取り組んでおり、味と安全は折り紙付きで、毎年お盆の時期には、生産者から直に宅急便で送ってもらっているという方も多いとか・・。
果物には高血圧予防に役立つカリウムが豊富に含まれており、農林水産省では毎日200gの摂取を推奨しています。是非、夏の栄養補給果物としても梨を召し上がり下さい。
ちなみに、JA松任の直売所「まいどさん市場」では11月頃まで様々な品種が販売されていますので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
20世紀のような色白の方が「なつしずく」
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