ホーム > 連絡先一覧 > 健康福祉部 薬事衛生課 > レジオネラ症について(平成18年)
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はじめに
テレビや新聞などでレジオネラ症という病気が話題となってからずいぶんたちました。
最近、またこのレジオネラ症患者が全国的に増加しています。
この病気を引き起こす原因菌は、レジオネラ属菌というもので、入浴施設やビルの冷却塔などの設備の中でこの菌が繁殖し、その飛まつが人の呼吸器系に入り病気を引き起こします。
レジオネラ症の発生を防止するため、入浴施設等(公衆浴場、旅館等)の管理者の方は、注意して関連する設備、器具等を管理してください。
→入浴施設におけるレジオネラ症防止対策マニュアル(PDF:218KB)
レジオネラ症患者が全国的に増加しています。
営業者の方は衛生管理の徹底をお願いします。
※平成18年度7月末:249名(前年同月末:115名)
国立感染症研究所(外部リンク)報告より
PDFファイル(平成12年12月改訂版)
入浴施設におけレジオネラ症対策自主管理ハンドブック(PDF:33KB)
(平成15年2月石川県)
リンク
1976年にアメり力のフィラデルフィアのホテルで在郷軍入会総会が開かれ、その参加者などの間で原因不明の肺炎が集団発生しました。原因は細菌による感染症でしたが、在郷軍人会のLegion(レジオン)をとって「レジオネラ症」という病名がつけられました。
レジオネラ症はレジオネラ属菌が原因で起こる感染症(感染症新法では、第4類感染症に分類されています。)で、乳幼児や高齢者、病人など抵抗力の低下している人がかかりやすい傾向にあります。
また、この病気はレジオネラ肺炎とポンティアック熱とに分けられます。
レジオネラ肺炎は、高熱、悪寒、筋肉痛、吐き気、意識障害等を主症状とする肺炎で、時として重症になる場合もあります。
―方、ポンティアック熱はインフルエンザに似た非肺炎型熱性疾患で、悪寒、筋肉痛、発熱などが見られ、―般に軽症で数日で軽快します。
レジオネラ属菌は土壌や河川、湖沼など自然界に広く生息しています。菌の増殖に必要な温度は25~43℃、特に成長に適する温度は35~37℃です。菌の形態は長さ2~20ミク口ン、幅0.3~0.9ミクロン程度の細長い菌です。レジオネラ属菌は生存・増殖するために、他の細菌や藻類などから必要な栄養分を吸収したり、アメーバなどの原虫に寄生します。
土壌や淡水に生息しているレジオネラ属菌が土ぼこりとともに空調設備のひとつである冷却塔などに入り、増殖した菌が冷却水の工アロゾル(目に見えないような細かい水滴)とともに飛散し、人の呼吸器系に侵入してレジオネラ症を起こすといわれています。
冷却塔以外には、加湿器、給湯設備、循環式浴槽、人工の滝や噴水などが感染源となる可能性もあります。
レジオネラ属菌は自然界に広く生息しており、私たちの周辺から完全に除去することは非常に難しいことです。
したがって、レジオネラ症を予防するためには、感染源でのレジオネラ属菌の増殖を防止することが重要です。そのためには、感染源となる設備や器具の衛生的な管理が求められ、状況に応じて水質検査を行い実態を把握する必要があります。
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