ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成11年度 業務報告 > 1.ホンシメジ栽培技術の開発(第3報)
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予算区分 県単
研究期間 平成9~13年度
担当科名 生物資源科
担当者名 能勢 育夫・三浦 進
ホンシメジ菌の大量培養を検討するとともに、アカマツ林への培養菌の接種による増産技術を開発し、アカマツ林の有効利用とホンシメジ生産による地域の活性化を図る。
本年度は新たに金沢市の富樫県有林内のアカマツ林に試験地を設定し、アカマツ林の環境整備と培養菌の林地への接種を行った。
アカマツ林の林齢は30年生で、立木密度は860本/haとやや少なく、コナラが混生している。土壌は、BC~BD型である。
試験区として、上木整理・地かき区と上木整理区の2区を設定した。上木整理・地かき区は、直径5cm以上のコナラと常緑広葉樹を除き、他の広葉樹はすべて伐採除去し、落葉腐植層はすべてきれいに取り除いた。上木整理区は、上木のみ上木整理・地かき区と同様の整備を行い、落葉腐植層は現状のままとした。
林地への接種用の菌床は平成9年度の方法(業報35号参照)に準じて培養を行った。1菌床の大きさは、径80mm×高さ80mmである。
菌床の接種は、アカマツ立木の付近に、菌床が埋まる程度の穴を掘り、アカマツの根に接して接種し埋め戻した。上木整理・地かき区では4箇所に接種し、1箇所につきそれぞれ7個、6個、5個、4個の菌床を接種した。また上木整理区では3箇所に接種し、それぞれ1箇所につき4個の菌床を接種した。
接種3ヶ月後に一部の菌床について、その状況を調査したところ、菌の伸長が見られた。
林地に接種した菌床における菌の増殖と子実体形成について、地表環境との関連について検討する。また、これまでの調査から、既発生地の菌の移植による発生も確認されていることから、子実体の接種による方法も検討する。
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