ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成11年度 業務報告 > 4.育林技術試験(第3報)
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予算区分 県単
研究期間 平成9~27年度
担当科名 森林育成科
担当者名 小谷二郎・千木 容
森林、林業の特質である長期性を重点に、長期間にわたる変化等を固定試験地について調査実証する。
A.スギ斜め植えの実証試験
試験地:鶴来町・鹿島町
B.アテ天然林に関する調査
試験地:珠洲市打呂
C.有用広葉樹の育成に関する試験
1.コナラのぼう芽更新試験
試験地:穴水町
2.ケヤキ人工林の保育試験
試験地:珠洲市
本年度は、ケヤキ人工林の間伐後2年間の成長(表-1)および枝打ち1年後の巻き込み状況(表-2)を調べた。現時点では、間伐区の成長率が対照区に比較し3%ほど高かった。枝打ち試験では、巻き込み率が枝径3.0cm以下で66.4%であったのに対し、3.1cm以上では51.3%であった。
表-1. ケヤキ人工林の間伐試験(略)
表-2. ケヤキの枝打ち試験 (略)
県木アテの各種施業試験を実施し、アテ人工林の効率的経営方法について検討する。
試験地:輪島市三井町のアテ試験林および近隣造林地
A.択伐林誘導試験
試験地の設定内容は、前報を参照されたい。現在のところ、上木(29年生)は順調に生育している。下木の成長は不良であるが,(表-3)。間伐によって成長が好転した。
表-3.択伐林誘導試験地の生育状況(略)
B.アテによる早期多収穫林業の実証試験
植栽方法等は業報第33号を参照されたい。生育は順調である。
表-4.アテ早期多収穫林の生育状況(6生育期間)(略)
C.アテの初期成長改善試験
今年度は,マアテ系とエソアテ系の施肥による成長比較試験地を設置した。場所は輪島市金蔵地内で,両品種系統とも空中取り木苗を用い,40本ずつを2回繰り返しで植栽した。試験地の面積は0.08haである。
ケヤキ人工林では,枝打ちによる成長の減退はほとんどなかったようである。また,アテでは大苗ほど初期成長が早いようである。
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