ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成11年度 業務報告 > 4.クマのスギ剥皮害防除試験(第1報)
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予算区分 受託
研究期間 平成11~12年度
担当科名 育種科
担当者名 八神徳彦・ 江崎功二郎
ツキノワグマによるスギ等への剥皮被害を防ぐため、忌避剤(ヤシマレント)の現地での忌避効果を試験する。
小松市動又、および西又で3箇所の試験地を設定し、剥皮被害の発生する前に忌避剤をスギの根元に塗布し、秋期に忌避効果を観察した。
(表略)
3箇所の試験地にクマによる被害および痕跡が見られた。剥皮は忌避剤処理木では少なく、また剥皮面も小さくある程度の忌避効果が期待できた。
(表略)
剥皮面には、クマの門歯痕が密についており、クマが食物資源としてスギを利用していることは明らかである。忌避剤処理木には無処理木にくらべ剥皮が少なく、かつ処理面には門歯痕がついていなかった。このことから、少なくともクマは味覚としてヤシマレントを嫌っているように思われる。また、処理木には爪痕(剥皮に至らない)、体こすりつけがみられ、処理木にも興味を示していることが分かる。平成12年度には、試験地を4箇所に増やし、処理木と無処理木を同数に調整して再調査を実施する。
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