ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成12年度 業務報告 > 4.うるし採液調査(第2報)
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予算区分 県単
研究期間 平成11~14年度
担当科名 森林育成科
担当者名 小谷二郎
県内産のうるし液の安定供給に資することを目的として,樹脂の増量に効果がある言われているエチレン(植物ホルモン)を誘発するエスレルの処理試験を試みる。
掻き取りは6月1日から8月31日まで20回行った。エスレル処理は,A-5%濃度溶液を幹の表面に塗布,B-1%濃度溶液を樹皮下に埋め込み,C-無処理(対照区)とし,供試本数を5本ずつとした。それぞれの処理区の平均胸高直径は,処理Aが14.5cm,処理Bが16.2cm,無処理が16.9cmであった。
5本のト-タルの採液量が対照区で2,000g,処理Aで1,900g,処理Bで2,000gとほとんど変わらなかった。しかし,これまで得られた平均胸高直径と採液量との関係から推定すると,処理Aは1.4倍,処理Bは1.2倍,無処理は1倍となり,5%溶液を表面に塗布した場合が最も採液量が多いという結果となった。
これまで得られた結果では,表面塗布が最も液量を増やす効果があることが示された。今後は濃度の違いを検討する必要がある。
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