ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成12年度 業務報告 > 2.次代検定林調査
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予算区分 国補
研究期間 主伐まで
担当科名 育種科
担当者名 八神徳彦・矢田 豊
林木育種事業により選抜、植栽された「精英樹ならびに気象害抵抗性」の系統について、定期的に成長経過、被害状況等を調査し、遺伝的特性を検定する。
昭和45年度に設定した珠洲県有林におけるスギ精英樹の次代検定林で10
クローン90本を伐採し材質等の標本調査を実施した。調査項目は、ヤング率、年輪幅、心材率、心 材色、含水率、容積密度、幹の形状等である。
珠洲県有林次代検定林で、それぞれ8クローンと対照として河合谷、池田の各在来種について3ブロック20本(約600本)の標本調査を実施した。調査項目は、樹高、胸高直径、幹曲り、根曲りで ある。
計測値は林木育種センター関西育種場に送付し、データの集積後分析される。
系統間の差は根曲がりと幹曲がりで有意であったが、樹高と胸高直径では有意でなかった。樹高と根曲がりの平均値を図示する。すべての系統が初期成長の早い河合谷スギ以上の樹高成長をし、対照の池田はこれに劣り、胸高直径でもこれと同様の傾向がみられた。根および幹曲りは金沢1号が著しく大きい傾向が各ブロックでみられた。
検定林内における立地のばらつきが大きく、各精英樹の特性が反映されにくいが、さらにデータを集積し、解析結果より採種・穂園を改良し優良な種苗を生産していく。
(図省略)
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