ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成12年度 業務報告 > 6.長伐期施業に対応する森林管理技術の開発に関する調査(第2報)
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予算区分 国補
研究期間 平成11~14年度
担当科名 森林育成科
担当者名 小谷二郎・千木 容
木材価格の低迷や環境保全機能の向上などから人工林の伐期が延長化されることが考えられる。そこで,今後の長伐期化に対応した林分収穫表や育林体系を整えるため,長伐期に適した環境条件の摘出と保育管理方法を検討する。
スギ高齢林の立地環境特性を調査するとともに,高齢林の林分構造および成長経過を調べる。
県内30箇所で80~150年生のスギ人工林の成林立地条件を踏査した。その結果,ほとんどの林分が谷筋の土壌が肥沃な条件に成立していた。本県の多雪地帯(最深積雪深が1~2.5m)に属する地域において根元曲がり量を調べたところ,山側の根元曲がりは老齢木と壮齢木では大差が無いことがわかった。
加賀地方で高齢木を3本伐倒し成長経過を調べたところ,初期成長は遅いが持続的な成長をしているタイプが確認された。
高齢林の単木ごとの形質は,間伐が数回でも行われている林分は,まったく行われていない林分よりも良い傾向があった。
豪雪地帯における長伐期林の生育実態を調査し,長伐期施業への誘導の効果を検討する必要がある。
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