3.マツノザイセンチュウ抵抗性育種事業（第8報）

予算区分      国補
研究期間      平成5～13年度
担当科名      育種科
担当者名      八神徳彦・江崎功二郎

I.目的

  県内の松林面積はおおよそ2万5千haであるが、昭和47年からマツノザイセンチュウ（松喰い虫）の被害を受けている。この松喰い虫による被害跡地の復旧を進め、海岸保安林等の造成を早急に進めるため、マツノザイセンチュウへの抵抗性を有する松を選抜し、これを母樹として採種園を造成し、松喰い虫に強い種子・苗木を供給する抵抗性育種事業を進めている。

II.事業の概要  

      （図省略）

III.試験結果

  「東北地方等マツノザイセンチュウ抵抗性育種事業実施要領の運営」にもとづき、抵抗性候補木の選抜と接ぎ木を実施し、さらに一次検定合格木等優良木を暫定採種園で育成した。

1.抵抗性候補木の選抜

  県内の松喰い虫激害地において樹勢の強い個体から16クローンを選抜し、接ぎ木により平成14年の接種検定に備えた。
       （表  省略）

2.抵抗性松暫定採種園の育成

  一次検定合格など優良なクローンを増殖し二次検定に供するとともに、検定結果をもとに抵抗性松採種園に改良していくため、優良木を暫定採種園で育成した。
      （表省略）