ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成12年度 業務報告 > 8.ヘキサチューブによる省力造林試験(第2報)
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予算区分 県単
研究期間 平成11~14年度
担当科名 森林育成科
担当者名 小谷二郎
近年,下刈り等の保育作業の省力化が叫ばれ,またノウサギ等の野生哺乳類の被害も目立っていることから,造林木を被覆するチューブに対する関心が高まっている。そこで,ヘキサチューブによる造林木への影響や効果について試験する。
(1)豪雪地帯での効果試験-白峰村下田原県有林内
(2)アテ・スギに対する効果試験-輪島市金蔵地内
ヘキサチューブを設置したミズナラの樹高は86.9cmで,設置していないミズナラ(50.6cm)よりも33.3cm上回った。
ヘキサチューブを設置したスギの樹高は80.5cmで,設置していないスギ(60.0cm)よりも20.5cm上回った。また,アテでは設置したものが70.2cmで,設置していないアテ(35.2cm)よりも35.0cm上回った。ただし,チューブ内のアテは葉の先端部分での成長を測定しているので,正確な成長の比較は出来なかった。
ミズナラのチューブ設置区では,植裁翌年の春に7本の枯死木が生じた。原因は不明だが,冬季間になんらかの影響を受けたものと思われる。また,アテのチューブ設置区では夏場に3本の枯死木が発生した。原因は,本試験地が西日の強く差し込む地域であったことから,チューブ内で高温障害が生じたものと思われる。今後,これらについての検討が必要と思われる。
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