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ホーム > 金沢城二の丸御殿の復元整備に向けた取り組みについて

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更新日:2024年5月9日

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金沢城二の丸御殿の復元整備

加賀百万石の栄華の象徴  金沢城二の丸御殿

  初期の金沢城は本丸を中心に城づくりが行われましたが、寛永8 年(1631)の大火を機に中心は二の丸に移り、大規模な御殿が創建され、以後、藩主の住まいや政務の場として城の中枢を占めていました。
  御殿は江戸時代においても二度の火災による焼失・再建を経て姿を変えながら、幕末・維新期まで御殿としての役割を担い続けていました。廃藩後は軍隊の管轄に置かれ、兵舎として利用されましたが、明治14 年(1881)に失火により焼失し、威容は失われました。

  県では、平成30年(2018)より、専門の学識者による検討や各種調査等を行い、御殿の復元整備に向けた取り組みを進め、令和3年(2021)3月に御殿の復元整備に向けた基本方針を策定しました。
  令和3年度(2021)からは、復元整備事業に着手し、基本方針に沿って調査や設計等の取り組みを進めています。
 

復元イメージ

復元整備イメージ

 

復元整備事業PRパンフレット「金沢城二の丸御殿の復元整備」(PDF:18,176KB)

 

復元整備に向けた取り組みの経緯

  平成30年(2018)から令和2年(2020)にかけて、学識者で構成された調査検討委員会を設置し、絵図や文献、古写真等の史料をもとに復元の可能性について調査検討を行いました。

  • 第1回   平成30年9月6日(木曜日)          関連史料の紹介
  • 第2回   平成30年11月22日(木曜日)      絵図、古写真等歴史資料の検証等
  • 第3回   平成31年2月8日(金曜日)          発掘遺構、古写真、障壁画等歴史資料の検証等
  • 第4回   平成31年4月16日(火曜日)        平成30年度の調査検討結果、平成31年度の調査内容
  • 第5回  令和2年2月1日(土曜日)        調査検討結果の取りまとめ
  • 金沢城二の丸御殿調査検討委員会設置要綱(PDF:109KB)
  • 委員名簿(PDF:225KB)
  • 会議の様子

会議の様子1  会議の様子2

   

古写真

 明治初期の古写真

 

  • 調査検討の概要 

令和2年2月4日に、藤井委員長より調査検討結果の報告がありました。

報告の要旨

  ・「表向」の復元整備を進めることは可能。

  ・「御居間廻り」、「奥向」は引き続き調査検討が必要。

  ・玉川図書館で新たに確認された内装等に関わる史料は、内部の復元に大きく寄与する。

  ・史料等の更なる収集や障壁画の調査等が課題として残っている。

 

復元整備に向けた基本方針(令和3年3月策定)

  これまでの調査検討を踏まえ、令和3年(2021)3月に、復元整備の取り組みを進めるにあたっての基本的な方針を示し、調査・整備の進め方などについて取りまとめた基本方針を策定しました。令和3年度(2021)からは、この方針に沿って取り組みを進めています。

金沢城二の丸御殿の復元整備に向けた基本方針(概要)(PDF:798KB) 

金沢城二の丸御殿の復元整備に向けた基本方針(PDF:3,409KB) 

金沢城二の丸御殿復元整備専門委員会(令和3年8月~)

 令和3年度(2021)より、二の丸御殿の復元整備に向けた設計、調査等を行うため、金沢城二の丸御殿復元整備専門委員会を設置し、設計や施工についての検討を行っています。

 

第1回  金沢城二の丸御殿復元整備専門委員会

開催日    令和3年8月3日(火曜日)

場所      石川県庁1109会議室およびオンライン会議

開催結果概要

  • 会議資料 (抜粋)

    ・次第(PDF:79KB)

    ・史跡金沢城跡の経緯・現状(PDF:2,877KB)

    ・金沢城二の丸御殿に関する令和2年度の調査(PDF:36,345KB)

 埋蔵文化財調査の状況

令和2年度の埋蔵文化財調査

建築物調査の状況

建築物の調査(金沢市内)

 

  • 会議結果(主な意見)

    ・質の高い調査により多くの成果が得られており、成果を県民に情報発信することも重要。

    ・復元整備事業を通して学術的な研究が進展することも大きな意義。

    ・建造物の復元だけでなく、二の丸全体の整備という視点が重要。

第2回  金沢城二の丸御殿復元整備専門委員会

  • 開催日    令和3年12月23日(木曜日)

場所      石川県庁1105会議室およびオンライン会議

開催結果概要

  • 会議資料

          ・次第(PDF:75KB)

          ・説明資料1  埋蔵文化財確認調査(PDF:3,903KB)

          ・説明資料2  建築基本設計(PDF:2,074KB)

  • 会議結果(主な意見)

  ・旧陸軍や金沢大学の建物があったにもかかわらず遺構が良好に残存しており、復元設計に資する痕跡が良好に残されている。

  ・礎石の基礎に2つのタイプがあることは珍しい事例である。

  ・精度の高い絵図から復元の平面を検討している現在の進め方は適切である。

 第3回 金沢城二の丸御殿復元整備専門委員会

開催日    令和4年12月27日(火曜日)

場所      石川県庁1109会議室およびオンライン会議

開催結果概要

  • 会議資料 (抜粋)

         ・次第(PDF:76KB)

         ・説明資料1  二の丸一帯の整備・利活用の方針(PDF:911KB)

         ・説明資料2 埋蔵文化財確認調査(PDF:49,267KB)

         ・説明資料3  復元設計・基本図(PDF:3,167KB)

         ・説明資料4  障壁画の再現検討(PDF:3,344KB)

  • 会議結果(主な意見)

 《二の丸一帯の整備・利活用の方針》

  ・御居間先についても、整備の対象として検討をすすめるべき。

  ・橋爪門から御殿への動線について、枡形や雁木坂の扱いについて今後検討が必要。

  ・奥向下段の往時の姿や変遷について、丁寧な解説を行う必要がある。

 《埋蔵文化財確認調査》

  ・整備にあたっては、確認された遺構の保護を確実に行ってほしい。

 《復元設計、基本図》

  ・往時の姿を示すものとして、絵図・文献、発掘調査成果等の根拠に基づく精緻な検証がなされている。

 《障壁画の再現検討》

  ・構図の検討とともに、今後、和紙など材料の選定についても検討する必要がある。

 第4回 金沢城二の丸御殿復元整備専門委員会

開催日    令和5年11月21日(火曜日)

場所      石川県庁1109会議室

開催結果概要

  • 会議資料 (抜粋)

         ・次第(PDF:52KB)

         ・説明資料1  埋蔵文化財調査(PDF:22,944KB)

         ・説明資料3  障壁画、彫刻欄間の制作に向けた検討状況(PDF:2,331KB)

  • 会議結果(主な意見)

  ・文化庁との協議に向けて、今回復元する建物だけでなく、外構や今後の復元部分など全体像を示していくことが重要との意見があった。

  ・埋蔵文化財調査について、今年度の調査により石製の排水桝や唐門の角度など新たな知見が得られており、排水桝の復元や、唐門の表示について検討するべきとの意見があった。

  ・正面から見る玄関は見どころの一つ。動線など見せ方について今後検討が必要との意見があった。

  ・復元整備設計について、耐震補強や防火設備、バリアフリー等について事務局から説明し、設計方針について概ねの了解が得られた。

お問い合わせ

所属課:土木部公園緑地課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1771

ファクス番号:076-225-1773

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