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- 高山帯に人が持ち込んだ雑草が増えている -
白山の登山道や山小屋などの登山施設周辺では、低地に見られるオオバコがみられ、自然保護上留意すべき問題点となっています。
これらの低地性植物は、登山者の靴や荷物などによって運ばれたり、ヘリコプターによって運搬された資材などに付着して運ばれた種子が発芽し定着したと考えられています。
石川県白山自然保護センターが実施した調査によると、これら低地性植物の侵入は標高2,000メートル以上の南竜ヶ馬場や室堂周辺にまで及んでいます。
南竜キャンプ場ではオオバコが大きく広がっています。オオバコと高山植物であるハクサンオオバコは交雑し、雑種をつくるため、ハクサンオオバコの遺伝的多様性へ影響を与えます。
石川県白山自然保護センターでは、「白山国立公園内での外来植物対策」として、ボランティアの協力を得て高山帯におけるオオバコ等低地性植物の除去作業しています。
また、白山白川郷ホワイトロードを含めた公園内での外来植物の侵入状況調査を実施しています。
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