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特定外来生物
- これから爆発的に広がるおそれのある害獣 -
哺乳類
アライグマ科
Procyon lotor
頭胴長40~60センチメートル、尾長20~40センチメートル。体重4~10キログラム。雄は雌よりやや大きくなります。尾の黒い輪(横じま)が目立ち、顔にはサングラスのような目を覆う黒い帯があります。
年に1回、1、2月に交尾をします。妊娠期間は63日間で、木のうろなどを巣にして一度に3~6頭を出産します。
北米
日本には1962年に動物園の飼育個体が逃亡したのが最初です。その後もペットとして飼育していた個体が遺棄されたり、天敵となる生物が存在しないなどの要因も重なり、現在では全国各地に分布を拡大しています。
南加賀地域を中心に生息が確認されています。手取川中流域でも生息の情報があります。
潜在的には、石川県の全域に生息できると考えられます。全国的に分布拡大の傾向にあり、今後、県内でも徐々に広がっていく可能性が高いと思われます。
雑食性で、小型哺乳類から穀物まで幅が広く、農作物への被害、在来種へ影響を及ぼす存在となっています。
本県でも片野鴨池周辺で本種のエサと考えられているイモリ、ヒキガエル、タニシなどの在来の小動物が減少しています。
神奈川県や京都府では、住宅に住み着いたり文化財を荒らして問題になっています。
平成19年度から、加賀市では加賀市アライグマ防除実施計画に基づいて防除を行っています。
平成19年度、県では分布実態調査を実施しました。
平成22年度から、小松市では小松市アライグマ防除実施計画に基づいて防除を行っています。
平成30年度から、能美市では能美市アライグマ防除実施計画に基づいて防除を行っています。
かつてペットとしての人気が高かった動物ですが、飼育しきれなくなった個体を遺棄することは、分布の拡大、在来種への脅威、さらには農林水産業及び人的被害につながります。決して捨ててはいけません。
現在の分布域に隣接したところでは分布拡大のおそれがあります。目撃情報などがありましたら、県や市町にお知らせいただくようお願いします。
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