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特定外来生物
- ため池の希少な淡水魚を大きな口で食べつくす -
魚類
サンフィッシュ科
Micropterus salmoides
全長30~50センチメートル。口が大きく、上あごの後ろの端が眼の後縁の直下よりも後ろに達します。
春から初夏に、雄が作ったすり鉢状の巣で産卵が行われ、卵と孵化後3週間くらいまでの仔魚は雄親に保護されます。 直径1.5~1.7ミリメートルの卵を2,000~145,000個も産みます。
北米
日本には1925年に持ち込まれ、その後も放流などで分布を拡大させ、現在では北海道から沖縄までの全国各地に広く分布しています。
1975年~1984年当時は加賀地方の一部で確認される程度でしたが、その後分布を広げ、現在ではほぼ県内全域で分布が確認されています。ラムサール条約登録湿地に指定されている加賀市の片野鴨池においても生息が確認されており、生態系への影響が懸念されています。
魚類、甲殻類、水生昆虫などを捕食し、希少な魚類を含む在来生物群集に大きな影響を及ぼしています。本県では、県指定希少野生動植物種であるシャープゲンゴロウモドキ、ホトケドジョウの他、ジュズカケハゼなどといった希少魚類も捕食の対象となっているとみられています。
また間接的な影響として、釣り人を引き寄せる要因となるため、片野鴨池では保護区内に無断で立ち入って釣りをする者が後を絶たず、鳥類等への間接的な影響も生じています。
オオクチバスは釣りの人気種にもなっていますが、生きた個体を許可なく持ち運んだり、飼育したり、別の場所に放流することは、外来生物法によって禁止されています。
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