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令和元年6月1日(土曜日)、加賀市柴山潟北東岸遊歩道沿いで、周辺町内会協力のもと、特定外来生物「オオキンケイギク」の除去イベントを実施しました。
オオキンケイギクは強い繁殖能力を持ち在来植物を駆逐するため、生態系への影響が危惧されています。
除去イベント当日も、遊歩道沿いにたくさんのオオキンケイギクが生育しており、このまま何もしないでおくと、さらに生育場所が拡がるおそれがあります。
除去には地域の方の理解と協力が必要であり、今回も地元の町内会の協力により除去を実施することができました。
参加者:45名
主催:石川県、加賀市
除去活動の様子です。
オオキンケイギクは多年草であり、根が残っているとまた次の年に生えてきてしまいます。
除去の際は、根を残さないよう、丁寧に根から引き抜いていきます。
特定外来生物は、生きたままの運搬が禁止されているため、引き抜いた花はその場でゴミ袋に入れ、枯れるまで置いてから一般ごみとして捨てるか、運搬できる人(防除の認定を受けた団体や公務員など)が処分する必要があります。
除去イベント前 歩道沿いにオオキンケイギクが生育しています。
除去イベント後 歩道沿いと法面のオオキンケイギク440kgを除去しました。
平成27年度から除去イベントを行っていますが、多くのオオキンケイギクがまだ生育していました。今後も継続した活動が必要です。
これまでの加賀市柴山潟での除去イベント結果については以下のとおりです。
開催日 |
平成27年6月7日 (日曜日) |
平成28年5月22日 (日曜日) |
平成29年度6月3日 (土曜日) |
平成30年度6月2日 (土曜日) |
令和元年度6月1日 (土曜日) |
---|---|---|---|---|---|
参加人数 |
35人 |
39人 |
34人 |
42人 |
45人 |
除去量 |
180kg |
424kg |
440kg |
430kg |
440kg |
平成24年から平成26年の3年間は、金沢市浅野川せせらぎ橋付近の河川敷で、除去活動を行っていました。
3年間の除去活動で、オオキンケイギクはこんなに減りました。
平成24年6月の様子(金沢市浅野川せせらぎ橋付近)
平成27年の様子(金沢市浅野川せせらぎ橋付近)
1年での根絶は難しいですが、根気強く継続して除去することの効果があらわれたといえるでしょう。
◎花が咲いて、まだ結実しない(種子が熟しない)頃が除去の適期です。(6月上旬頃)
◎根ごと抜き取ります。抜き取るのがどうしても困難な場合は、地上部を刈り払うのも一つの方法です。
◎抜き取ったものは、数日、その場に置いて枯死させます。その後、一般ごみとして捨てます。
◎種子が実ってしまった場合は、除去の際種子が飛び散らないように注意し、袋に入れて数日置いて枯死させます。
◎生育地の土にも種子(数年生きています)が含まれている可能性があるので、土も移動しないように注意します。
オオキンケイギクは、県内で広く分布しています。空き地に生えているものや、特定外来生物であることを知らないまま、観賞用として民家の庭先で栽培されていたりするケースもあります。
オオキンケイギクを見つけた場合は、上記の除去方法に従って除去していただくとともに、知らないまま栽培している方がいる場合は、特定外来生物であることを告げていただき、除去するように勧めて頂くことをお願いします。
オオキンケイギクは特定外来生物であり、生きたまま運搬することは原則禁止されています。
ボランティアによる除去を行った際は、その場で枯死させ、処分する必要がありますが、以下の要件をすべて満たすものについては外来生物法の「運搬」には該当せず、生きたまま移動させることが可能です。
●防除した特定外来生物である植物を処分することを目的として、ごみの焼却施設等(最終処分場、収集センター等を含む)に運搬するものであること
●落下や種子の飛散等の逸脱防止措置が運搬中にとられているものであること
●特定外来生物の防除である旨、実施する主体、実施する日及び場所等を事前に告知するなど、公表された活動に伴って運搬するものであること
※具体例※
町内会でビラ等を作って、事前に町会のみなさんにお知らせをし、除去活動を行った。抜き取ったオオキンケイギクを袋に詰めて、口を縛ったうえで、自宅倉庫や公民館まで運搬し、直近の燃えるごみの収集日まで保管し、直近の燃えるごみの収集日に定められたごみ収集所に出した。
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