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輪島市西二又町ヲの部地内(河川敷)
県指定名勝 昭和62年3月23日指定
男女滝は、輪島市の西部、西二又を約3キロさかのぼった上山谷と小町谷とに分岐するところにある。
黒杉の山中から流れ出る男女滝川と小町からの流れが西二又の東端で合する所一帯には新生代新第三紀中新世の道下礫岩層が分布し、傾斜した岩床上を水勢急奔して男女滝を造っている。その本滝を女滝といい、支滝を男滝という。高さ共に約35メートルに達する。
右岸側の女滝は、硬質の礫岩よりなる岩盤を穿ってできた甌穴に流れ込み、溢れ出て水簾となり、再び次の甌穴に落ち込む。このような流れを5度繰り返し、そのふくよかにして端正な滝のたたずまいは、まさに女滝の名にふさわしい。
左岸側の男滝は、小町谷から流れる谷川に発し、急傾斜をなす岩床にかかると、奔流は狭くて深い渕となり、河床上に穿たれた8つの甌穴は節くれだった関節と骨格のようで、まさに男滝の名にふさわしい。両滝はその下流で合流して一つの滝となっている。
なお、橋の上手、約90メートル間の渓谷では、特異な甌穴が連続し、その深さ、2.5メートルに及ぶ大きなものや、側壁が浸食され自然橋をなしているものもある。
奔流は、甌穴に流下し沸騰したように泡立ち、渦巻き、時には静止し、その躍動と静止のさまは、周辺の広葉樹の四季の移り変わりによって、さらに趣をそえ、景観の美しさは名勝の指定に価する。
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