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かほく市瀬戸町
県指定史跡 平成10年2月27日指定
大海西山遺跡は、かほく市大海川中流左岸、標高70~80mの通称西山に立地する弥生時代後期後葉の集落跡である。
昭和62年度から3ヵ年にわたって、柿団地造成に伴う緊急発掘調査が実施され、大規模な防禦用の断面V字型の環濠をめぐらす「高地性集落」であることが明らかにされた。
遺跡は、環濠に囲まれた北住居域(約13,000平方メートル)と環濠外の南住居域(約13,100平方メートル)の2つの住居域から構成される。北住居域をめぐれる環濠は、総延長約260mを測り、最大で幅約11m、深さ約6mの規模を持つ。北住居域からは竪穴式住居跡2棟、掘立柱建物柱列などが、南住居域からは竪穴式住居跡9棟が検出されている。
弥生時代の高城としての形態を完全に残し、県内で確認されている高地性集落跡の中でも最も遺存良好で、当時の社会情勢や歴史的背景をうかがい知ることのできる物的証拠として、その価値は極めて高く重要である。
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