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羽咋郡志賀町福浦港マ197
指定面積 約46平方メートル
県指定史跡 昭和40年3月17日指定
福浦灯台の歴史は古く、慶長13年(1608)に住人日野資信が港入口日和山の断崖上に篝火を炊いたのが最初とされている。元禄5年(1692)にいたって、11代長兵衞が石垣を築いて灯明堂を建て、代々灯明役としてこれを守ってきたという。
現存する灯台は、明治9年(1876)に日野吉三郎の手で建造されたもので、日本最古の木造洋式灯台である。高さ約5m、木造四角の建物で、内部は三層となっている。建築したのは福良住三渡辰之丞を棟梁とする三名の地元大工であることが、最近天井裏から発見された棟木に記された墨書により判明した。
かつての北前船時代の繁栄を物語る数少ない遺構の一つとして、貴重な史跡である。
昭和60年「石川県の文化財」より
鳳珠郡能登町字柿生ホ16
指定面積 約4,958平方メートル
県指定史跡 昭和42年10月2日指定
石仏山は、古くより「お山」と呼ばれ、聖域視されてきた。祭場は、山麓斜面(北斜面)に設けられ、「前立(まえだち)」、「唐戸(からと)」、「奥立(おくだち)」より構成される。「前立」は、高さ約3m、幅60cmの巨石の左右に立石が配され、大己貴命(おおなむちのみこと)の依代(よりしろ)とされ、またその前面は拝所の広場となる。斜面上方約20mの地点には、「唐戸」と呼ばれる石組み状の巨石群があり、さらに、その上方には「奥立」(高さ約2.8m)がある。これらを総称して「奥の院」といい、少彦名命(すくなひこなのみこと)の依代とされている。
毎年3月1日、2日にかけて、お山祭の例祭が行われており、「お山」は、「山の神」、「田の神」として信仰され、神体山として古い形態を残している。
これら祭礼とともに、「お山」に残る祭祀遺構は、原始信仰の形態を良く伝えている。なお、大正14年(1925)に「唐戸」付近から「菊花双雀鏡」(室町時代)一面が出土している。
昭和60年「石川県の文化財」より
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