風しんについて
風しんってどんな病気?
- 風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症です。
- 感染経路は、飛沫感染(咳やくしゃみによる感染)で、ヒトからヒトへ感染が伝搬します。
- 感染すると約2~3週間後に、発熱や発しん、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。風しんの症状は子供では比較的軽いのですが、まれに脳炎や血小板減少性紫斑病などを合併するなど、決して軽視できない病気です。
- 感染期間は、発疹が出現する7日前から発疹後7日までの間です。
- 風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風しんにかかると、出生児に白内障、先天性心疾患、難聴等の症状(先天性風しん症候群)が生じることがあります。先天性風しん症候群の発生を防ぐためには、妊娠する前に予防接種を受けることが最も有効な予防方法です。
- すでに妊娠している場合は、ワクチン接種を受けることができませんので、妊娠した女性への感染を防ぐため、周りの方による配慮(予防接種等)が必要になります。
風しんの予防には、予防接種が有効です
風しんの効果的な予防方法は、風しんワクチンの接種です
- 風しん含有ワクチン(主に接種されているのは、MR(麻しん風しん混合)ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで免疫が増強され、1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
幼児期の定期接種は接種券が届いたらできる限り早く接種して下さい
《定期接種の対象》第1期:1歳~2歳の誕生日の前日、第2期:小学校就学前の1年間
- 1歳児(第1期)と、小学校入学前1年間の幼児(第2期)は、予防接種法に基づく定期予防接種を受けることができます。対象年齢に該当するお子さんは、できるだけ早く予防接種を受けましょう。詳しくは、お住まいの市町にお問い合わせください。
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風しんの罹患歴、ワクチンの2回接種歴が確認できない場合には、風しんワクチンの接種が必要です
- 任意接種(費用は自己負担)で受けることができます。風しんにかかったことがない、ワクチンを接種したことがあるか分からない場合は、かかりつけの医療機関にご相談ください。
- 妊娠を希望する女性は、風しんの抗体検査や予防接種を受けることをお勧めします。
- 妊娠を希望する女性および妊娠する可能性の高い女性の配偶者、同居者等は、風しんの抗体検査や予防接種を受けることをお勧めします。 30代から50代の男性の方については、風しんの抗体価が低い方が2割程度存在していることが分かっています。
妊婦や妊娠の可能性のある方へ
- 風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風しんにかかると、出生児に白内障、先天性心疾患、難聴等の症状(先天性風しん症候群)が生じることがあります。
- 妊婦は予防接種を受けられないため、妊娠初期の方は、なるべく人混みに出かけるのを避けましょう。
- 妊婦の同居家族の方は、風しん抗体検査で十分な量の抗体があるか確認することができます。十分な量の抗体がない場合は、予防接種を検討ください。
風しん抗体検査について
妊娠を希望する女性や、抗体価が低い妊婦の配偶者などは、抗体検査を受けてみて、抗体が十分にあるか確認することができます。
県内に居住する方で以下に該当する方は、無料で抗体検査を受けることができます。
- 妊娠を希望する女性
- 妊娠を希望する女性の配偶者などの同居者
- 風しんの抗体価が低い妊婦の配偶者などの同居者
詳しくは、風しん抗体検査事業をご覧ください。
風しんの追加的対策について
過去に風しんの予防接種を受ける機会がなかった昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性を対象に、令和7年3月末まで、風しん抗体検査及び風しんの定期予防接種を実施してきました。
令和6年度に、麻しん風しん混合(MR)ワクチンの偏在等が生じたことから、令和7年3月末までに抗体検査を実施し、十分な量の風しんの抗体がない方には、令和9年3月31日まで定期予防接種の対象期間を延長することとしております。
詳しくは、お住まいの市町にご相談ください。
風しんの発生状況
風しんの発生状況は、下記のホームページをご覧ください。
県民のみなさまへ
発熱や発疹等の風しんを疑う症状が出現した場合は、必ず事前に医療機関に連絡の上、速やかに受診してください。
受診の際は、マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けてください。
相談は、最寄りの保健所にご相談ください。
保健所名 |
住所 |
電話番号 |
担当市町 |
南加賀保健福祉センター(保健所) |
小松市園町ヌ48 |
0761-22-0796 |
小松市、加賀市、能美市、川北町 |
石川中央保健福祉センター(保健所) |
白山市馬場2丁目7番地 |
076-275-2250 |
白山市、野々市市、かほく市、津幡町、内灘町 |
能登中部保健福祉センター(保健所) |
七尾市本府中町ソ27番9 |
0767-53-2482 |
七尾市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町 |
能登北部保健福祉センター(保健所) |
輪島市鳳至町畠田102番地4 |
0768-22-2011 |
輪島市、珠洲市、穴水町、能登町 |
金沢市保健所 |
金沢市西念3丁目4-25 |
076-234-5116 |
金沢市 |
医療機関のみなさまへ
発熱や発疹を呈する患者が受診した際は、風しんの罹患歴、予防接種歴、海外渡航歴及び国内旅行歴の確認など、風しんを意識した診療を行ってください。
風しん患者を診断後は、直ちに最寄りの保健所に届出いただくとともに、原則ウイルス遺伝子検査(PCR)を全例実施する等、感染拡大防止にご協力願います。
臨床症状から風しんを疑った場合は、速やかに最寄りの保健所へご連絡ください。
(参考)風しん届出基準(厚生労働省)(外部リンク)
厚生労働省リーフレット(PDF:138KB)
厚生労働省リーフレット(PDF:162KB
関連リンク