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エイズ・・・自分は「関係ない」と思っていませんか?
県保健福祉センターではエイズ検査を実施しています。
エイズは、予防・早期発見・早期治療が重要です。エイズは確実に予防できる病気です。
正しい知識をもち予防に心がけるとともに、感染が心配な方は、早めに検査を受けられることをお勧めします。
エイズは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)への感染によって起こります。
HIVに感染してもすぐにエイズを発症するわけではなく、HIV感染後、自覚症状のない時期(無症候期)が数年続きます。そのため、感染を知らないままに大切なパートナーにもうつしてしまう可能性があります。
私たちのからだには、自己防衛のための免疫機能があります。しかし、HIVに感染すると気付かないうちに免疫機能が低下し、健康な人ならかからないような細菌、カビ、原虫(日和見感染症)に感染しやすくなります。こうして発症する疾患の内、代表的な23の指標となる疾患を発症した時点で、エイズ(後天性免疫不全症候群)発症と診断されます。
治療法の進歩により、HIV陽性者は感染の早期把握、治療の早期開始・継続により、エイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。
HIVの感染力は弱く、会社や学校などでの日常的な接触で感染することはありません。
HIVは感染者の血液・精液・膣分泌液に多く含まれています。これらの体液を通し、HIVが体の中に感染に必要な十分量が入るとHIVに感染します。
HIVの感染経路は主に3つあります。
最も多い感染経路です。
HIVは感染者の血液・精液・膣分泌液から、性行為相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通って感染します。
無防備な性行為は感染の危険性が高まります。コンドームを正しく使用しましょう。
HIVが存在する血液の輸血、またはピアッシング器具の共用、麻薬などの回し打ちによる注射器具の共用などによって感染します。
血液に直接触れない、ピアッシング器具や注射器具の共用をしないことで感染を予防できます。
お母さんがHIVに感染ししている場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんへの感染(母子感染)することがあります。母乳による感染の例もあります。
お母さんがHIV治療薬を飲むことや母乳を与えないことで、感染を1%以下に抑えることができます。主治医や家族と妊娠・出産・育児について相談をしましょう。
現在、HIVを体内から完全に排除できる治療法はありません。
しかし、抗HIV薬の服用により、HIVの増殖を抑え、エイズの発症を防ぐことで、長期間にわたり、他の人と変わらない日常生活を送ることができ、HIVを持っていない人と変わらないくらいの寿命が期待できるようになっています。
現在では、1日1回1錠(1錠の中に3~4つの抗HIV薬の成分が入っている)の薬も登場しています。適切な治療を続けることで、HIVの血中のウイルス量が検出限界未満に抑えられるようになり、他の人へHIVを感染させる可能性が低くなりました。(ただし、治療を継続することは重要です)
WHO(世界保健機関)は、12月1日を“World AIDS Day”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しています。
本県でも、12月1日を中心に、県民に対し、エイズに関する正しい知識等について普及啓発を行います。
(右図:令和5年度のパネル展写真です。)
その他、各保健福祉センターにおいても、HIV迅速検査や関連行事を実施しています。
詳しくは、エイズ相談・検査をご覧ください。
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