浸水被害に遭われた皆様へ
【県民の皆様へ】
〇 建物や台所が浸水した場合は、食中毒予防のために調理場、器具類等の洗浄・乾燥・消毒が重要です。
〇 洗浄が不十分だと、消毒の効果は十分に発揮できません。
〇 停電により温度が上がってしまった冷蔵庫・冷凍庫内の食品や、水に浸かって傷んだ食品や中身の安全性が担保できない食品は廃棄しましょう。
【リーフレット】浸水被害に遭われた皆様へ(PDF:687KB)
※停電後は安全な食品を食べてください。
〇冷蔵食品や冷凍食品は、停電後に安全に食べられない場合があります。
〇絶対に、食品を賞味して安全かどうかを判断しないでください。疑わしい場合は、廃棄してください。
〇停電または保冷剤を使用しない状態が続いた場合は、冷蔵庫内の食品を廃棄してください。(特に、生鮮食品(肉、魚、切った果物や野菜、卵、牛乳、食べ残し等)
〇異臭を放っている、変色が見られる、手触りが変化した食品は廃棄してください。
|
【食品関連事業者向け】
水害時の営業再開に向けた準備と注意事項について
〇 水害により調理場や食品製造施設に汚水が浸水すると、食中毒や感染症の原因になる細菌等に施設が汚染される可能性があります。
〇 また、使用している水が井戸水の場合には、井戸水がこれらの細菌等により汚染される可能性もあります。
〇 そのため、水害後に営業を再開される場合には、安全な食品を提供できるよう次の事項を点検しましょう。
営業再開に向けた準備と注意事項
用意する物品等(参考例)
- 薬剤(消毒薬)
使用の際には、取扱説明書をよく読み、適切に使用してください。
また、いろいろな濃度の製品が市販されているので、希釈倍率には注意しましょう。
・洗浄剤
・塩化ベンザルコニウム逆性石けん
・次亜塩素酸ナトリウム
・アルコール製剤
- 備品
被害の規模、施設の規模に応じて用意しましょう。
・バケツ
・ナイロンブラシ、デッキブラシ、スポンジ、ワイパー
・ゴーグル、衛生手袋、マスク
・ペーパータオル、ふきん(使い捨て)
・延長ホース、高所清掃用具
再開に向けた準備
- 浸水の被害を受けた食品、衛生用品(マスク、手袋、ペーパータオル等)は全て廃棄しましょう。
汚染の著しいものや、洗浄・乾燥・消毒が難しい器具等(木製器具など)は廃棄しましょう。
- 調理場・食品製造施設内の洗浄・消毒を行いましょう(作業例)
【洗浄】浸水した水をバケツ等でくみ出す
→ 洗浄剤、デッキブラシ等を使用して汚泥などを流水でよく洗い流す
【消毒】塩化ベンザルコニウム逆性石けん液(0.1%濃度)を散布するか、浸した布でよく拭く。
(※市販品10%の製品の場合、本剤10mlに水を加え1Lとする。)
消毒後は、風通しをよくして、そのままよく乾燥させてください。
- 調理器具の洗浄・消毒を行いましょう(作業例)
【洗浄】まな板、包丁などの調理器具、食器類は食器用洗剤で洗浄し流水でよく洗い流す
【消毒】煮沸、熱湯消毒または次亜塩素酸ナトリウム(0.02%=200ppm)溶液に5分以上浸し、自然乾燥させる。(※市販品5%の製品の場合、本剤4mlに水を加え1Lとする。)
- 冷蔵庫、冷凍庫などの設備が正常に動いているか確認しましょう。
冷蔵庫などが浸水した場合、庫内を洗浄後、消毒用アルコールで消毒してください。
温度計で温度を確認してから使用しましょう
- 使用水の確認をしましょう。
使用前に、濁りやにおいの有無等を確認しましょう。
井戸水を使用している場合には、滅菌器が適切に動いているかを確認するとともに、水質検査を受けるなど安全性を確認してから使用しましょう。飲食店等の営業施設で井戸水、湧き水等の飲用に適する水を 使用する方へ(地震・水害等)
【参考】消毒薬の種類と希釈濃度について
(消毒薬は、それぞれの使用方法をよくご確認のうえ、使用してください。)
消毒薬 |
主な商品名 |
対象と希釈方法 |
食器具類 |
床・設備等 |
次亜塩素酸ナトリウム(約6%) |
キッチンハイター
ピューラックス
|
0.02%に希釈
(水1Lに商品を4mL) |
0.1%に希釈
(水1Lに商品を20mL)
|
消毒用アルコール |
(アルコール濃度
70%以上のもの) |
原液のまま使用 |
原液のまま使用 |
10%塩化ベンザルコニウム
(逆性石けん) |
オスバンS
逆性石鹸コザカイ・P |
- |
0.1%に希釈
(水1Lに商品を10mL) |
関連リンク