ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成09年度 業務報告 > 2.県産針葉樹中径材を利用した住宅用高機能性部材の開発(第5報)
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予算区分 国補
研究期間 平成5~9年度
担当科名 木材加工科
担当者名 小倉 光貴
県産スギ、ヒバ中径材の新規用途として、現代の住宅建築工法に適した材料加工法の開発と製品の試作・性能評価を行う。今回は大断面の平角材の代替と性能向上を目的としたスギ平角材とヒバラミナの合わせ貼り材を試作した。
また、スギおよびヒバの外構部材としての用途開発を目的として、7年度から継続中の浸透性外装用木材保護塗料による耐侯性能評価を屋外曝露試験によって比較した。
2.外部構造部材の製造技術と性能評価
スギ、ヒバの各々辺材、心材に対して3種類の塗料を塗布または加圧含浸処理を施した試験体について屋外曝露試験を実施。6ヶ月ごとに重量、色差、材面割れ、腐朽度について計測した。測定は試験体を取り外し、汚れを除去した後、室内で24時間以上放置した上で重量はgr単位、材面割れは10mm以上のものについて本数と長さを、また、色差はカラーテスターを使用してC光でL*(明度)、a*(赤色度)、b*(黄色度)を測色して求めた。腐朽度は森林総合研究所の杭試験被害度調査基準を準用した。なお、試験体の処理区分は次のとおり。
処理1 クレオソート油2回塗布
処理2 植物乾性油系防腐塗料塗布+植物乾性油系透明塗料塗布
処理3 フェノール系防腐塗料加圧含浸+植物乾性油系透明塗料塗布
無処理 コントロール
24ヶ月経過時点で腐朽に至ったものはない。
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