ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成09年度 業務報告 > 3.森林施業の高度化に関する総合調査(第4報)
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予算区分 国補
研究期間 平成7~11年度
担当科名 森林育成科
担当者名 小谷 二郎・千木 容
今後の森林造成において、混交林に対する期待が高まりつつある。そこで、本県に適した混交林の目標林型を設定し、新たな森林の造成管理技術を研究開発する。
本県に適した混交林の目標林型を以下の2つに設定し、調査を行っている。
既存のスギ人工林内やスギ人工林の新植地にケヤキを植栽し混交林化する。
コナラ二次林を間伐し、樹下にスギ・アテ・ヒノキ・ブナ・コナラ・ミズナラ・トチノキなどを植栽し混交林化する。
現在までに明らかとなったのは、以下のとおりである。
(1) ケヤキの最終目標を胸高直径60cm程度とすると、樹冠の面積は200平方メートル程度で、スギとの樹幹距離は8m必要であること。
(2) スギ人工林内のギャップ内においては、ギャップの北側に植栽されたケヤキの成長が良好であること。また、良好な成長が見込まれるギャップの最低面積は100平方メートル程度であること。
(3) ケヤキとスギの混交林は、ケヤキ一斉林よりも林分材積が増加すること。
(1) 上記の針葉樹4種および広葉樹3種の中で、成長が最も良好であったのはブナでヒノキ・スギが以下続いた。
(2) ブナの成長の良好な原因として、耐陰性の高さに加え上木の開葉に先立って他種よりも早く成長を開始することと、根元曲りおよび樹幹の傾きが針葉樹同様少ないことが考えられた。
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