ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成09年度 業務報告 > 3.菌根菌の増殖と子実体形成技術の究明(第5報)
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予算区分 県単
研究期間 平成5~9年度
担当科名 生物資源科
担当者名 宗田 典大・能勢 育夫
本県で食用にされている野生キノコには菌根性キノコが多くある。これらのキノコの中で特にアミタケ、ショウロの培養、発生特性を調査し、栽培技術の開発を図る。
林業試験場内のアカマツ林(20年生)で空中とり木処理を平成8年度9月(業報34号参照)に行った。空中とり木の収穫は平成9年9月に行った。処理を行った枝の25本中6本が十分な発根が確認された。また10本が樹上で枯損あるいは冠雪による枝折れなどの被害を受けた。空中とり木苗は収穫後ポットに移植しガラス室で管理した。翌春に発根を促すためにショウロ子実体をすり潰した物を接種した。この時点で生存した苗は3本であった。
5年枝で行った空中とり木苗は、収穫率が低い、移植後の生存率が低いなど十分な結果が得られなかった。空中とり木処理の方法について今後検討を要する。
(1)菌株分離 平成8年度は石川県内より2株を分離した。
(2)野外試験地整備
林業試験場苗畑アカマツ林(20年生)の施業を今年度も継続して行った。今年度は枝打ち、地掻き、除草に加え試験林内に客土を行った。
(3)林地接種源培養
園芸用土壌を基材に重量比10%のコムギを混合した培地でアミタケ菌糸の培養を試みた。しかし菌糸の十分な伸長が認められず接種源の培養方法として十分な結果が得られなかった。
菌株分離 平成9年度は石川県内より2株を分離した。
珠洲マツタケ試験林のマツタケ発生量調査を4回行った。採集した子実体は14本734gであった。子実体から分離を試み1菌株分離に成功した。(TM9718')
また有用と思われる以下の菌根性キノコの分離培養に成功した。
ニセアブラシメジ(CT97)、カクミノシメジ(SYK97)
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