ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成10年度 業務報告 > 1.環境調和型森林病害制御技術に関する調査(第1報)
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予算区分 国補
研究期間 平成10年~12年度
担当科名 森林育成科
担当者名 江崎功二郎・矢田 豊
マツノマダラカミキリの捕食性天敵としてコメツキムシ類、カッコウムシ類、コクヌスト類などが記録されているが、これら天敵の生息する部位が地際付近に集中する傾向があるため、防除に利用するには困難であると考えられていた。しかし、この問題点はこれら天敵がマツノマダラカミキリに遭遇しやすい環境を整備することにより解決される可能性がある。そこで、マツノマダラカミキリが寄生するマツ枯損木の主幹が地面に接するように伐倒施行を行い、捕食性天敵の防除効果を検討する。
マツノマダラカミキリの天敵が比較的多く見られる山地のアカマツ林2箇所(津幡町及び富来町)に試験地を設定した。両方の試験地で合わせて自然枯死のマツノマダラカミキリ産卵木計10本を調査木とした。それぞれの供試木の産卵数を数え、そのうち5本を伐倒玉切り処理を行い林床に設置した。
産卵数は19~612個で処理を行った立木の平均産卵数は252個で無処理の対象立木のそれは224個であった。調査時に見られた天敵類はオオコクヌストやキツツキ類が見られた。
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