ホーム > 観光・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 文化財 > 石川の文化財 > 史跡・名勝・天然記念物(国指定) > イヌワシ・ヒシクイ・マガン
ここから本文です。
地域を定めず指定
国指定天然記念物 昭和40年5月12日指定
イヌワシは全身が暗褐色(時に黒褐色)をした大型の鳥で、翼を広げると2メートルにも達する。本州の山岳地帯に生息しているがその数は極めて少なく、餌となる動物も激減しているところから本種の保存が心配されている。
通常本種の一つがいは2~3カ所(4~5カ所ともいわれている)の巣をもっていて、同じ巣は2年続けて使用しない。営巣地は急峻な岩場の岩棚(時には大木の樹上)で、ヒノキ・ヤマハンノキ・ブナ・イタヤカエデ・マルバマンサク・ミズナラなどの葉をつけた枝を用いて巣を造る。餌はアオダイショウ・ジムグリ・ヤマドリ・ノウサギなどが記録されているが、ネズミ・イヌ・ネコ・テン・カモシカにライチョウなども餌となることが記されている。
昭和40年1月1日、躍進する石川のシンボルにふさわしい鳥として県鳥に制定された。
昭和60年「石川県の文化財」より
主な生息地・石川・北海道・青森・宮城・新潟
国指定天然記念物 昭和46年6月28日指定
ユーラシア大陸の北部で繁殖し、10月上旬頃日本全土に飛来するが、現在その渡来地は局地的になっているもので、片野の鴨池はその一つである。昼は水上で眠り、朝夕採食のため飛びたつが、本種の体は大型であるため助走しないと飛びたてないという。ヒシクイという和名はヒシを好んで食べるところより名付けられたという。
本種はイースタンビーングース(Eastern bean goose)と呼ばれ、マメ類を食うようにいわれているが、bean gooseは種名のfabalisに由来しているものであろう。
昭和60年「石川県の文化財」より
主な生息地・石川・北海道・青森・宮城・新潟
国指定天然記念物 昭和46年6月28日指定
ヨーロッパやシベリア・アメリカ大陸の極地方で繁殖し、10月上旬冬鳥として飛来する種で全国的に見られたが、最近数が減少しているという。片野の鴨池は、宮城県の伊豆沼周辺とともに、我が国における有数の越冬地として知られている。
昼はおもに水上で眠り、朝夕陸地へ採食に行くもので、イネの茎や種子、セリの葉などを食うという。
本種はホワイトフロンテッドグース(White-fronted Goose)と呼ばれているが、それは上嘴の基部にある白色部に基づくもので、種名のalbifronsもこの特徴に基づいている。
昭和60年「石川県の文化財」より
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す