ホーム > 観光・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 文化財 > 石川の文化財 > 史跡・名勝・天然記念物(国指定) > 堂形のシイノキ・太田の大トチノキ
ここから本文です。
金沢市広坂2-1(石川県管理)
国指定天然記念物 昭和18年8月24日指定
旧石川県庁本館正面玄関の左右にある2叢のスダジイ。向かって右のシイは、根元周囲7.4メートル、高さ12メートル、左のシイは根元12メートル、高さ13メートル。昭和27年(1952)頃、衰弱が著しくなったため、ミヤマカミキリ、シロスジカミキリなどの潜孔虫の防除をはかり、種苗を本株の周辺に補植し、施肥をし、樹形を整えている。
このあたりは、前田利家が文禄4年(1595)に、京都の三十三間堂を模した堂形の的場を作らせたこと及び藩の米蔵(堂形米蔵)が置かれたことから堂形の名称が付けられたと伝わっている。
その後度々の金沢の出火で類焼の難にあったため、堂形前は火除地として広場とされ、万治3年(1660)に馬場となり、天明元年(1781)には、老樹が妨害になるというので多く伐り払われたという。日置謙氏の『加能郷土辞彙』は、このシイは、その折に伐採を免れたものであろうとするが、もとより推定にすぎない。
個人 白山市白峰
国指定天然記念物 平成5年4月6日指定
トチノキは北海道(石狩以南)・本州・四国・九州(一部)に分布し、低山帯の深山溪流沿いの肥沃地に生息する落葉高木である。白峰村の「太田の大トチノキ」は、目通り幹周13メートル、高さ25メートルであり、日本で知られるトチノキの中では幹周において全国一である。中心部の空洞があるが、樹勢は旺盛であり、全体の威容は極めて見事なものである。また、当県を代表し、全国的に誇ることのできる優れた巨木であるとともに、このトチノキが所在する白山麓は出作りの地域であり、かつてその種子が食用に利用されたこともあり、代々、土地の人によって保護されてきたものと考えられ、地域の食文化史を語る「歴史の象徴」としても貴重である。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す