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江戸時代後期
金沢市兼六町1-1(石川県管理)
指定面積 10万740平方メートル
国指定特別名勝 昭和60年3月20日指定
兼六園は、江戸時代の代表的な回遊林泉式庭園であって、水戸の偕楽園、岡山の後楽園とともに、日本の3名園と称されている。
延宝4年(1676)、加賀藩5代藩主前田綱紀が、蓮池亭を造り、その庭を蓮池庭と呼んだのが、本園の始まりで、文政年間から嘉永年間(1818~1853)にかけてほぼ完成した。
兼六園は、「洛陽名園記」にいう宏大・幽すい・人力・蒼古・水泉・眺望の六勝を兼ねるという意から、松平定信によって名づけられた。
園内の中ほどにある霞ヶ池を中心に回遊し、鑑賞・散策ができ、その間に築山・曲水・溪流・噴水・橋・滝・池泉・茶亭・燈籠・石塔などが配されて、変化に富んだ景観を構成している。広々としていて、しかも人里はなれた静かな環境を形成し、人工的ななかにも樹林鬱蒼と茂り深山幽谷を思わせる。眺望絶佳の高台にありながら、豊富な清流が曲水となり、池水をたたえ、飛瀑となる。本園は互いに兼ねることが困難な六勝の美を兼備した庭園である。
昭和60年「石川県の文化財」より
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