城内埋蔵文化財の調査(16年度)
本丸附段を中心とした7地点で調査を実施し、本丸附段の用途・機能とその変遷について新たな知見を得た。
調査期間 平成16年5月6日~平成17年2月16日
- 本丸附段で、寛永8年大火(1631)頃までの遺構面を二面確認した。このうち上層遺構面では、ゴミ穴など生活に密着した遺構が見られ、本丸の御殿に付随する、奥向き空間として利用されていた可能性がある。このことから、寛永大火以前の本丸への主要ルートは、東ノ丸唐門側を通っていたと類推することができた。寛永大火後、御殿が二ノ丸に移ったことに伴い、本丸附段は本丸に至る表空間に変化したと考えられる。(下記第1~3地点)
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