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初期金沢城の構造については、信頼のおける文献・絵図資料が少なく、発掘調査による解明に期待が寄せられている。そこで城内埋蔵文化財の調査では、当面初期金沢城(1631年の大火以前)の構造と変遷の解明を課題とした。
14年度は、本丸の石垣・虎口等の様相を探るため、確認調査を実施した。
新たな石垣を6地点で検出し、小段をいくつも造成していった複雑な変遷を確認した。
現存の南面石垣(慶長後半、1610年頃築造)の下で、東西方向の2列の石垣を検出した。これらは戸室石の野面積みで、文禄年間(1592~1595)構築の特徴をもつと考えられる。
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