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きのこのシーズンが近づきました。
全国では、令和3年にきのこによる食中毒が12件(患者数42人)発生しています(厚生労働省食中毒統計資料より)。
石川県では、直近で令和3年に1件(患者数4人)、きのこによる食中毒が発生しています。
毒きのこには食用きのこと色や形がよく似ており、区別が困難なものもあります。
食用と判断できないきのこは絶対に「採らない」、食べない」、「売らない」、「人にあげない」ようにしましょう。
なお、厚生労働省では、野生きのこを採取する際の注意喚起を行っています。
平成22年、27年、令和元年に県内でクサウラベニタケによる食中毒が発生しています。
この3種類のキノコは専門家でも見分けることが困難です。
クサウラベニタケとイッポンシメジには毒があり、食べると激しい嘔吐や下痢の症状が出ます。
また、食用のウラベニホテイシメジは県内では「いっぽんしめじ」「いっぽん」ということもあることから、毒きのこのイッポンシメジと混同し、食中毒の原因となることがあります。
クサウラベニタケ(毒)
イッポンシメジ(毒)
ウラベニホテイシメジ(食用)
※「いっぽん」「いっぽんしめじ」ということもあります
平成23~26年、28年、令和元年と毎年のように県内でツキヨタケによる食中毒が発生しています。
主としてブナの木に生えますが、近年は里山のコナラなどの枯木にも発生しています。
シイタケやヒラタケ、ムキタケと似ていますが、食べると嘔吐、下痢の症状が出ます。
ツキヨタケには、かさを裂くと柄の付け根に黒いしみがあるのが特徴です。
(暗闇でヒダが青白く光るといわれていますが、分かりにくいこともあります)
ツキヨタケ(毒)
ヒラタケ(食用)
ムキタケ(食用)
ニガクリタケは各種樹木の切り株や倒木などに生えます。食べるとおう吐や下痢の他、重症になるとけいれんを発症し死亡することもあります。クリタケ(さくらもたせ・食用)と間違えやすく、名前のとおり噛むと苦いのが特徴です。平成22年10月、県外でクリタケと間違ってニガクリタケが販売された事例がありました。
ニガクリタケ(毒)
クリタケ(食用)
ドクササコは竹林やスギ混生林に生えています。食べると、手足の先の痛みが1カ月以上続くことがあります。
ドクササコは傘が漏斗(ろうと)状にくぼみ、肉質は強靱、ヒダがクリーム色であるのが特徴です。
一方、ナラタケの肉質はもろく、ヒダは白色です。
ドクササゴ(毒)
ナラタケ(食用)
令和元年に県内でカキシメジによる食中毒が発生しています。
カキシメジは広葉樹林やマツ混生林に生えます。食べると嘔吐や下痢の症状が出ます。
カキシメジ、チャナメムツタケともに傘に粘性がありますが、カキシメジの傘は鱗片がなく平滑、
ヒダは白く、傷口が褐色のしみになるのが特徴です。
一方、チャナメムツタケの傘には白色の綿毛状の小鱗片があり、ヒダが全体に鉄さび色になります。
カキシメジ(毒)
チャナメムツタケ(食用)
スギヒラタケは、従前から食用とされていましたが、平成16年以降、スギヒラタケを摂取したことによる急性の脳症を疑う事例が発生しています。
内閣府食品安全委員会では、スギヒラタケを食べないように注意喚起しています。
スギヒラタケの摂取について(注意喚起)(外部リンク)
スギヒラタケ
ナラタケやムラサキシメジなど食用とされるキノコでも、生で食べると吐き気、下痢などの胃腸障害を起こすものがあります。
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