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平成18年度から金沢城内の城門について、門の総数、配置に加え、それぞれの構造、規模、役割等の解明を行うこととしている。本年度は、橋爪門に関連して、他城の袖石垣を持たない形式の櫓門について、現地調査を実施し、本形式の構造上の特徴等を検討した。
これまでに引き続き、金沢城建造物の技術・意匠の検討、加賀藩の御大工に関する基礎的調査等を行った。調査成果については、紀要等で随時発表している。
・『御作事所役人附』(清水文庫、金沢市立玉川図書館所蔵)の検証を行い、その史料としての特徴を明らかにし、利用上の留意点を示した。
・御大工頭昇任者の昇進経過を統計的手法を用いて比較し、御大工頭に昇任した御大工の傾向を明らかにすることができた。
・藩お抱え大工に関する史料を検証し直すことにより、加賀藩に四天王寺流をもたらしたお抱え大工の黒田正重の家系および加賀藩の四天王寺流大工について新知見を得た。
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