金沢城石垣構築技術等比較研究(22年度)
事業概要
4年目となる本年は、客員研究員との研究打合せ会議、石垣遺構の現地調査、石垣伝統技術の個別研究、石垣普請関連の文献・絵図調査、石垣遺構の分類編年に関する研究等を実施した。
主な成果
- 8月21・22日に研究打合せ会議を行い、研究報告・討論を実施した。
- 全体的な研究テーマを踏まえて個別研究を進めるとともに、本事業の中間報告として、平成22年2月6日に実施したシンポジウム『天下普請にみる石垣技術』の講演、報告、ディスカッションの記録を研究紀要『金沢城研究』第9号に収録した。
- 遺構調査は、大坂城(5月30・31日)、名古屋城(6月20・21日)を対象に共同調査を実施した。大坂城では、初源期の切石積石垣、前田氏担当箇所(丁場)石垣、藤堂氏担当箇所石垣の特徴等について、名古屋城では、丁場ごとの石積み、材質・加工の違い等を調査した。
- 石垣普請関連の文献・絵図調査では、岡本保司家(「石垣築様目録」)、大阪歴史博物館(佐藤恭敏家文書)、前田育徳会、蓬左文庫、岩手県立図書館(平栗文書)、金沢くらしの博物館(釣川家文書)などにおいて、石垣構築に携わった穴太・石工や石垣構築技術等に関する史料を調査した。
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