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今年度は前山域(金沢城に近い戸室山西方の低丘陵地)に位置する俵大池南丁場跡で詳細調査を行い、江戸時代初期の石切丁場跡であることを改めて確認するとともに、初期の石垣普請で求められた石材と産状特性との関わり等に関する新たな知見を得ることができた。また、戸室山北部を中心に丁場の分布調査を行った。
石引道(丁場から城内への石材運搬)の調査については、関係資料調査、現地確認等の予備的調査を行った。また、高岡城石垣普請に伴う虻が島(あぶがしま)石切丁場跡(富山県氷見市)の現地調査を実施した。虻が島石切丁場跡は、江戸初期(慶長14年)に築城された高岡城の石切丁場の一つであり、初期の戸室石切丁場と比較・検討する材料となる。
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