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更新日:2024年7月19日

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―上海駐在員便り 2024年7月―

重慶青山SQUAREにおける伝統的工芸品等のフェアの開催

 6月9日から23日の15日間、中国内陸部の重慶市にあるセレクトショップ「重慶青山SQUARE」において、石川の伝統的工芸品等のPRと販路開拓を目的としたフェアを開催しました。重慶市は人口約3,800万人(市域人口としては世界第1位(第2位は上海の約2,500万人、第3位は北京の約2,200万人))の都市で、今後の経済発展が期待されている地域です。また、この店舗は、(一財)伝統的工芸品産業振興協会が運営する「青山SQUARE」の中国店舗で、日本の伝統的工芸品を販売・PRする目的で2019年11月にオープンしました。

 今回の石川県産品フェアで伝統的工芸品等(9社26商品)を販売したところ、金箔の工芸品や山中漆器の重箱が好評だったほか、極細繊維で作られたストールも人気がありました。この商品は中国に類似品がなく、極薄なのに肌触りが柔らかい、お値段も高すぎず安すぎない、といった点が好まれたようです。ストール以外の商品についても、「この(山中漆器の)重箱は茶菓子入れに使えそう」「この(金箔が施された)大皿は果物を置いておくのに良い」「この(内側に金箔が施された九谷焼の)お猪口は来客があった際に使用する酒器として良い」など、具体的な用途をイメージしながら商品が選ばれていました。また、金箔の煌びやかなデザイン性の高さに惹かれて商品の写真を撮るお客様も多く、それをSNSで拡散して次の新規来店につながる、という好循環も生まれていました。

 店舗からは、「全体的に質感の優れたものばかりでお客様の食いつきがとても良かった」「自宅用と贈答用のいずれにも対応できる商品が多い」「金や赤を使ったデザイン性は中国人に受け入れやすい」といったフィードバックを頂きました。期間中販売に至らなかった商品についても、「これから夏本番になるため、涼し気なグラス商品なども積極的に販売していきたい」とのことでした。

 今後は重慶青山SQUAREのバイヤーに石川の産地を見てもらおうと、今年度中に石川県へ招聘し商談することを計画しており、招聘を通じて、県産品の理解を深めていただき、より多くの商品の販路開拓につなげていきたいと考えています。

中国食品バイヤーの産地招聘

 中国の蘇州市、寧波に3店舗展開している日系食品スーパー「泉屋スーパー」において、今年の12月から1月頃にかけて、石川フェアの開催を計画しており、その販売商品の選定のため、6月23日から27日にかけて、同スーパーの仕入れ責任者と国分グループで中国輸入代理商の「深圳一番食品」のバイヤーを石川県へ招聘し、県内企業との個別商談を実施しました。中国は、食品輸入に関して原材料や製造場所等の規制が厳しく、通関に時間を要するため賞味期限もシビアに見られる傾向にあります。そのため、今回の招聘商談に先立ち、詳細な商品情報シートを県内企業から提供してもらい、各種データの確認、また、サンプルを中国に持ち込んでの試食会を開き、商品ラベルの記載事項や食べ方の確認を実施しました。そのフィードバック等を事前に県内企業へ共有することで、商談ポイントをより明確にすることができました。

 来県したバイヤーの方からは、「情報シート等で基本情報をインプットしていたが、実際にメーカーの方と直接会話することで、商品にかける熱い想いが伝わってきた」「規模の小さい企業でも、中国にはない、環境配慮などSDGsを意識した経営がされており、これが商品販売の強みになる」といった感想が聞かれました。オンライン商談も便利ですが、やはり現地で事業者と直に接することで得られるものは大きいと改めて感じました。

 今後、泉屋スーパー側で採用商品と数量の検討が行われることから、一つでも多くの商品が採用されるようアフターフォローしてまいります。

(画像1:重慶青山SQUARE)

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(画像2:重慶青山SQUAREでのフェアの様子①)

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(画像3:重慶青山SQUAREでのフェアの様子②)

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お問い合わせ

所属課:商工労働部産業政策課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1509

ファクス番号:076-225-1514

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