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■台湾での県産品プロモーション
エバー航空が4月1日に小松-台北便のデーリー運航を約3年ぶりに再開し、待望の国際線が石川県にも戻ってきました。言うまでもなく、これを機に観光や経済交流、留学等様々な面で国際交流が活発になることが予想されます。本県にとっても、石川県を訪れる外国人観光客の中では台湾が占める割合がトップ(コロナ前のR元年は24.2%)であるため、インバウンドが盛り上がることを大いに期待します。インバウンドの盛り上がりは、旅行消費だけでなく、その後の県産品輸出や対日投資、移住定住など多方面に影響を与えるため、長期的に地域活性化を考える上でも非常に重要であるといえます。そのインバウンド需要を刺激し、リピーター獲得につなげていくためにも、現地で県産品のプロモーション活動を行うことは有効な手段であると思います。
これまで、石川県では台北市内に複数店舗を展開する高級百貨店「微風廣場(びふうひろば)」において、県を代表する特産品である能登志賀ころ柿やルビーロマンの販売フェアを毎年実施してきました。おかげさまで知名度も徐々に広がっていき、毎年販売額は伸びているようです。そして、これら以外にも本県には特色ある産品がありますので、4月7日には馳知事自らトップセールスをして頂き、他品目の取り扱いについても先方からご要望を頂くなど、とても好感触を得ることができました。
また、日本酒や調味料等の食品や、山中漆器等の伝統工芸品を輸出する事例も出てきております。台湾は元々日本の統治下であり、親日的であるという国柄や地理的な近さ、そして2022年の1人当たりGDPは日本を抜いて東アジアで1位となる見通し(IMF予測)であることから、伝統的で高品質である県産品をPRする市場として有望であるといえるかもしれません。
このデーリー運航再開という大きな機会を捉えるために、これまで現地で行ってきた活動やネットワークを生かしつつ、さらに成果を拡大するために、より効果的なイベント や販売促進に関する事業を企画していきたいと思っています。
■約1年ぶりに石川県人会を開催
去る年度末の3月29日、大変遅ればせながら、2022年度における最初で最後の県人会を上海市内で開催しました。通常は数ヶ月に1回程度実施しており、昨年10月と12月にも予定をしておりましたが、どちらも直前になりマンション封鎖や感染爆発が起こるという不運に見舞われ、苦渋の決断で中止を余儀なくされてきました。私自身、7月に着任してから思うように開催できずやきもきしておりましたが、なんとか年度内に実施することができ、安堵しております。年度末ということもあり、出張や帰省等で上海を離れている方もおりましたが、20名の方にご参加を頂き、最近のビジネストピックに関する情報収集や会員同士の交流を大いに深めて頂きました。
県人会は二部制に分かれ、第一部はセミナー形式で、テーマを「中国の会計・税務年度業務」と題しまして、上海邁伊茲咨詢有限公司(上海マイツ)営業戦略課の加藤課長にご講義頂きました。講義では、外資企業に必要な法定監査や確定申告等業務に関する基本的事項のほか、駐在員自身が関係してくる個人所得税の確定申告、そして具体的なアプリを使った申告方法についても丁寧に解説して頂きました。
続いて第二部では懇親会を実施。今回、私を含め8名が初参加というフレッシュな顔ぶれで、かつ久しぶりの開催ということもあり、ビジネスや故郷の話、中国での生活ぶりを共有するなど大変盛り上がりました。また、お店のご厚意で、我らが石川県のソウルフードである「とり野菜鍋」を現地風にアレンジした料理を提供して頂き、身も心も温まる時間をみなさんと共有することができました。
私にとって初めての県人会でしたが、海外で生活をしている中で、同じふるさとを持つ者同士の交流がこんなにも楽しく、そして安心感を与えるものであるということを身に染みて実感しました。この繋がりをこれからも大切にするために、今後も定期的に開催していきたいと思います。
(写真1:台北市内の高級百貨店「微風廣場」)
(写真2:微風廣場の中の食品売場(微風スーパー))
(写真3:微風スーパーで販売されている能登志賀ころ柿)
(写真4:石川県人会でのセミナーの様子)
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