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更新日:2024年6月18日

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―上海駐在員便り 2024年6月―

在中国日本国大使館(北京)での食文化プロポーションについて

元日に発生した能登半島地震からちょうど5ヵ月となった6月1日、北京市内の在中国日本国大使館(以下、大使館)において、「がんばれ石川!石川県食文化サロン」と題したイベントを開催しました。石川県へのインバウンド誘客を目的に大使館と共催で行ったもので、本県の伝統工芸や郷土料理など食文化の魅力について、試食体験等を交えながら現地中国人へPRしました。

これまで、同様のプロモーションを上海や寧波、西安等で行ってきましたが、北部地域ではなかなか実施できておりませんでしたので、まずは首都北京において、大使館と連携する形で開催しました。以前の誌面でも触れましたが、コロナが明けてからは特に日本の地方への旅行に関心を持つ人が増えており、100名の定員に対して600名を超える申し込みがあったため、会場参加に加えて、大使館公式SNSでのオンライン配信も実施しました。また今回のイベントでは、現地中国人に能登地域について知っていただくきっかけとして、主人公の出身地のモデルが珠洲市となっている漫画作品「スキップとローファー」を取り上げたことから、10代~20代の若い方からの申し込みも多かった印象です。

イベントでは、初めに県上海事務所から石川県の特色についてプレゼンテーションをした後、北京を拠点に日本の伝統的工芸品を広く中国へ販売している貿易会社から、伝統工芸の魅力についてご講演頂きました。その中で、日本の伝統工芸は職人の技術の高さに加え、新たなデザインも取り入れ常に進化していること、石川県は工芸の種類が豊富で歴史も深く、現在も関連する様々なイベントが県内で開かれているなど、まさに「伝統工芸のメッカである」とのご紹介を頂きました。また、石川県の工芸品には、陶磁器や漆など、中国との結びつきが深いものが多い、とのお話もありました。

次に、石川県の輪島塗ギャラリーとオンラインでつなぎ、震災の影響や現在の状況について事業者からお話を伺いました。事業者からは、震災によって職人など関係者の家屋の損壊の他、漆器を作るための道具や原材料等に甚大な被害を受けている中で、少しずつ生産を再開していること、一方で「数年待ちの納品でもいいから発注したい」との復興応援受注も頂いているなどのエピソードが語られました。参加者から、「中国人である私も何か支援をしたいが、どんなことができるか?」という質問が挙がり、それに対して「ぜひ石川県に来てください!石川に来て地元の料理を食べたり、工芸品に触れて頂いたりすることが私たちの励みになります」と回答され、会場では応援の気持ちを込めた拍手が起きていました。

さらに、石川県の郷土料理を体験いただくため、「ぶり大根」や輪島名物「かかし」の試食や日本酒の試飲を行いました。現在、中国政府が日本からの水産物や農産物などの輸入を規制しており、食材を日本から直接持ち込むことができません。そのため、近郊の日本料理店に協力頂き、現地材料を使って料理を再現しました。多くの参加者から「好吃(ハオチー)!(美味しい)」を聞くことができ、好評を得ました。

また、漫画作品「スキップとローファー」の紹介も行われました。主人公の出身地のモデルになっているのが珠洲市ということで、漫画の描写に合わせ、能登の美しい自然や伝統文化などの魅力が伝えられました。この漫画は中国で大変人気となっており、中国語版の発行部数は50万部以上、アニメも中国版YouTubeといわれる動画サイト「哔哩哔哩bilibili」で配信されています。会場においても、キャラクターのパネル前での写真撮影に列ができるなど、その人気ぶりを肌で感じました。

参加者からは、「今度旅行で日本へ行く予定があるので、石川県にも足を運んでみたい」「日本に留学しようと思っているが、石川県の大学も候補に入れて検討したい」という声も聞かれました。今後も、中国の様々な地域でプロモーション活動を行い、石川県の魅力発信に努めていきたいと思います。

(画像1:輪島塗ギャラリーとのオンライン中継)

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(画像2:郷土料理の試食)

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(画像3:日本酒の試飲、工芸品の展示)

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お問い合わせ

所属課:商工労働部産業政策課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1509

ファクス番号:076-225-1514

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