議案説明要旨（平成23年第4回県議会定例会） - 平成23年9月7日 - 4「競争力のある元気な産業づくり」について

◎ 9月補正予算の編成について

4「競争力のある元気な産業づくり」について

第四は、「競争力のある元気な産業づくり」についてであります。

最近の我が国経済は、東日本大震災の影響により依然として厳しい状況にあるものの、サプライチェーンの立て直し等を背景に、持ち直しております。一方で、電力供給の制約や原発事故の影響、海外景気の下振れ懸念に加え、為替レート、株価の変動等によっては、景気が下振れするリスクが存在し、景気の先行きは予断を許さない状況にあります。

本県経済につきましても、大震災の影響により、一部に厳しさもみられますが、個人消費や生産面は大震災前の状況に回復するなど、全体としては持ち直しの動きが続いております。一方、雇用情勢については、厳しさが和らいでいるものの、有効求人倍率が一倍を下回る状況が続いております。

こうした中、県といたしましては、引き続き、景気の持ち直しを後押しすべく、県民生活の基盤をなす地域経済の下支えに全力で取り組んでいるところであり、今後とも、大震災以降の景気や地域経済の動向、国の対応を十分注視しながら、時機を逸することなく必要な対策を講じてまいりたいと考えております。

県内企業の販路開拓の支援につきましては、平成二十年のトヨタ自動車(株)以降、これまで大手メーカーとの技術提案型の展示・商談会を開催し、成果を上げているところであります。今年度も、(株)日立プラントテクノロジーと交渉を続けてきた結果、十一月二十二日に茨城県土浦市で技術提案型の展示・商談会を開催することで合意に至り、現在、開催に向けた諸準備を進めているところであります。

一方、自動車に代表される大手メーカーでは、大震災によるサプライチェーンの寸断で部品供給が止まり、生産活動の停止や減産に直面したことで、今後のリスクへの対応として、生産拠点の分散化や調達先の複線化の動きがみられるようになっております。こうした状況に速やかに対応するため、大手メーカーの資材調達担当者を県内に招き、県内企業の優れた技術や製品を提案する「サプライチェーン構築特別商談会」を新たに開催いたします。その第一回目として、来月を目途に日野自動車(株)との商談会を予定しており、これらを県内企業の更なる受注拡大に繋げてまいりたいと考えております。

雇用のセーフティネットの拡充につきましては、これまで、緊急雇用創出事業臨時特例基金を活用し、職を失った方々に対する当面の雇用の場の確保等に全力で取り組んでいるところでありますが、今回、この基金を活用した事業を追加実施し、更なる雇用の創出を図ることといたしました。

 

以上

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