ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(平成23年第3回県議会定例会) - 平成23年6月14日 - > 議案説明要旨(平成23年第3回県議会定例会) - 平成23年6月14日 - 2.「交流が盛んな特色ある地域づくり」について
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第二は、「交流が盛んな特色ある地域づくり」についてであります。
北陸新幹線につきましては、平成二十六年度末までの金沢開業に向けて、着実に工事が進められております。一方で、未着工区間の取扱いについては、未だ国の明確な方向性が示されていないところでありますが、東日本大震災を契機に、東海道新幹線の代替補完機能を果たす北陸新幹線の重要性が更に高まっており、未着工区間の早期認可・着工に向け、国において必要な財源の確保を含め、早急に検討を進めていただく必要があります。
また、並行在来線対策につきましては、今月六日、市町や経済団体、利用者代表など各界各層の方々により構成される並行在来線対策協議会を開催し、本県として単独の第三セクターを設立することなどを内容とする経営・運行に係る基本方針を決定したところであります。今後は、この基本方針をもとに、第三セクターの経営計画を今年度中に策定すべく、鋭意検討作業を進め、開業二年程度前の法人の設立に繋げてまいります。
先般、鉄道・運輸機構の剰余金に関する法律が成立し、附帯決議において、北陸新幹線金沢・敦賀間の早期認可・着工に向けた国会の意思が明確に示されたことは大いに評価できるところでありますが、今後とも、金沢までの早期開業に必要な予算の確保をはじめ、白山総合車両基地以西の早期全線整備、並行在来線対策等について、沿線各県と連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、国等に対して強く働きかけてまいりたいと考えております。
北陸新幹線金沢開業に向けたアクションプラン「STEP21」の推進につきましては、今月一日に開催されたSTEP21県民推進会議でのご意見も踏まえ、今後、開業記念キャンペーン等の戦略的な情報発信等を企画・実行する体制づくりの検討を進めてまいります。
また、民間グループや団体が行う重点プロジェクトの先導的な取り組みについては、今年度新たに五件を認定し、既に事業が本格化している三件と合わせ計八件のプロジェクトが具体に動き出しております。今月末にはプロジェクトの追加募集を行うこととしており、更なる取り組みの拡大に繋げてまいりたいと考えております。
今後とも、北陸新幹線金沢開業の効果を最大限に引き出すための具体の行動を官民一体となって加速させるべく、全力で取り組んでまいります。
いしかわ動物園につきましては、世界的に希少な「コビトカバ」の導入に向け、国内外の動物園と交渉を進めておりましたが、この度、オランダの動物園からメス一頭を提供する旨の申し出をいただきました。今後、必要な手続きや施設改修など、受入準備を着実に進めていくこととしております。
小松空港につきましては、羽田空港の国際化や北陸新幹線金沢開業など、交通・物流体系の変化に適切に対応するための戦略を検討する場として、今月九日に「小松空港活性化推進検討会」を設置し、第一回会合を開催いたしました。今後、空港活用対策、旅客対策、エアライン対策、貨物対策の四つのプロジェクトチームにおいて検討を深め、小松空港の活性化に向けた展開や更なる利便性の向上方策を盛り込んだアクションプランを取りまとめることとしております。
今後とも、小松基地並びに空港周辺住民のご理解、ご協力をいただきながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け、努力してまいる所存であります。
能登空港につきましては、大震災の影響により、開港八年目の目標搭乗率の達成が困難な状況にあり、先般、全日空との間で、八年目については搭乗率保証制度を適用しないとの合意に達したところであります。今後は、先に申し述べた九年目の目標達成に向けた取り組みに加え、羽田乗継便のPR等を通じて地元利用を喚起するなど、地元市町や関係団体と一体となって、双方向の安定的な需要の確保に取り組んでまいります。
能登有料道路、川北大橋有料道路及び田鶴浜道路につきましては、先般、平成二十五年四月からの無料化実施時期の前倒しに係る国の許可をいただいたところであり、これらの無料化に伴う交通量の増加に対応するため、能登有料道路の内灘町大根布からかほく市白尾間と、加賀産業開発道路の小松市軽海町から八幡インターチェンジ間の四車線化について、事業を鋭意進めていくこととしております。
以上
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