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更新日:2010年7月16日

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7.産学官連携について

【大学の視点から】

  • 県内の大学に期待すること、こうしてほしいという指導的な意見を企業経営者にいただいていくべき。そうすれば大学としても変革の弾みとなる。
  • ISICOだけでなく県が企業と大学とをマッチングする場をアレンジすることが必要。研究室めぐりのようなものをぜひやってほしい。
  • 国際的に認められるような研究をするには、深く堀り下げて半ばライフワークとして十年程度は研究する必要がある。3~4年で成果(製品化)を求められる産学連携と分けて考えなければならない。前者を6割、後者を4割程度の配分で考え、後者の産学連携についての意識を学部内でも浸透させていかなければいけないと考えている。
  • 研究開発したものが売れるかどうかまで見ていくべき。
  • 共同研究する企業に対しては、どこまでいけば成功と考えているのか確認してから共同研究をスターとさせている。
  • 3年後にどういう製品を出すかのイメージが共同研究には重要。
  • 現行では学会発表など成果としているが、学会に参加する人は、企業の研究所が多く大学教員と同じである。産業化に展開できない。産業展示会などへ出展しないと発展しない。

【企業の視点から】

  • 製品のユーザーである大学側よりアプローチがあり、産学官連携の委託事業を行っている。ハイエンド商品を展開する上での差別化にある程度寄与している。
  • 産学官連携については、他県の大学と組みたい場合もある。
  • 技術開発に関して言えばコーディネータ役が不足している。
  • 先生方も研究内容等を開示し、値段をつけ売り出してもらえれば良い。基礎研究部門の先生は買い手がつくのは難しいだろうが、良い内容であれば高くても買う。

【他県の産学連携優秀事例】

  • 山形県の有機エレクトロニクス研究所の設立。山形大学の城戸教授を研究所長として、山形県が約43億円を投じて新技術開発のための産学連携研究所を創設した。これは城戸教授をプロジェクト・リーダーとする有機ELディスプレィに関する経済産業省の国家プロジェクトをさらに発展させ県内企業への技術移転を図り、「1県1産業創生政策」を推進するものとして注目される。
  • 山形県の有機エレクトロニクスプロジェクト、三重県の液晶プロジェクト(クリスタルバレー構想)などがおもしろい。
  • 山形大学城戸グループが行っている有機ELの研究に注目している。ディスプレィ、照明分野で発展する可能性が大きいと感じている。
  • 山形の有機ELのような取り組みは、石川県内の各地域でもできると思う。誰をプロジェクトリーダーに立て、どのような内容でというパーツはそろっているが、それをマネージメントとしてまとめきる最後のところがないためにプロジェクトを立ち上げることができないでいる。
  • 青森県の液晶産業政策等は、東北大学の内田教授に依存してその研究の一部を回してもらっている感が否めないが、山形県の例は、正に地元大学にいる世界的な研究者を中心に政策を進めている点で、特に注目すべきである。
  • また、熊本県の政策など、企業の動きを後追いしている感は否めないが、優秀な人間を集めたことでは注目される。
  • 長岡の「とっき」という会社は山形県プロジェクトの中心人物である城戸山形大教授と一緒に有機EL製造装置を開発し、世界シェア50%をとっている。特に新しい分野であれば、技術開発に成功すれば世界50%シェアはとれる。
  •  たしかに地域の優秀企業、優秀施策を研究することは大事である。4~5社ケーススタディを行ってはどうか。


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所属課:商工労働部産業政策課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1511

ファクス番号:076-225-1514

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