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重要無形文化財 「輪島塗」 保持団体
輪島塗技術保存会 輪島市河井町20部1番1地 輪島市教育委員会文化課内
〔檜素地沈金蒔絵菊文懸盤一式 (ひのきそじ ちんきんまきえきくもん かけばんいっしき)〕
〔作業風景 沈金(ちんきん)〕
〔作業風景 蒔絵(まきえ)〕
昭和52年4月25日認定
能登半島の文化は、大陸から伝来した文化の影響が大きいといわれ、輪島漆器の起源もまた古いといわれる。その後さらに応永年間(1394~1428)に紀州根来寺の僧によって塗りの技が伝えられたともいわれ、また、享保年間(1716~1736)には沈金の技法が開発され、江戸時代末期から明治にかけて、金沢・京都などから蒔絵の技が導入されて、あらゆる高度の漆芸技法が継承されてきた。
輪島塗の特徴は下塗技法にもある。木地は古くから档・欅材が多く使われ、木地の破損しやすい箇所に、麻布を漆で貼って強化することや、下地には輪島の小峰山に特産する地の粉(輪島粉と称する珪藻土の一種)を漆と練り合わせたものを数回塗るなど入念な本堅地塗法で、製品は堅固で長持ちする。品種は膳・椀・重箱などの厨房品から卓・棚などの室内調度品・茶道具など多岐にわたっている。
優れた技術者も多く、堅牢で優美な木製漆器として質・量ともに我国最高の産地である。
昭和60年「石川県の文化財」より
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