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戦国時代
本泉寺 金沢市二俣町子8
粘葉装 各帖共 縦18.9センチ 横12.4センチ
紙数
浄土和讃68紙 高僧和讃65紙・正像末和讃68紙・正信念仏偈16紙
県指定文化財 昭和58年1月25日指定
親鸞(1173~1262)撰述の「三帖和讃」と総称する浄土和讃・高僧和讃・正像末和讃に、主著『顕浄土真実教行証文類』(『教行信証』)の行巻末尾にある7言120句の偈である」「正信念仏偈」(「正信偈」と略称)を加えて、4帖1部とし、本願寺8世蓮如(1415~99)が文明5年(1473)3月に、越前国吉崎において開板したもの。正像末和讃の末尾に、開板の年紀と趣意を記し、蓮如の花押を据えた刊記がある。『三帖和讃並正信偈』の最古の版本であり、「文明版」・「吉崎版」とも称される。底本は不明であるが、本願寺系に伝来された1本と考えられている。本願寺派において、従来勤行に使用されていた「六時礼讃」にかわって、正信偈・和讃を諷誦するように改めたのが蓮如である。4帖1部が完存し、蓮如による真宗本願寺派の教線拡大の主要な手段の1つをなした吉崎開板の遺品として、重要な歴史的価値を有する。
昭和60年「石川の文化財」より
戦国時代
善性寺 金沢市四十万町リ-153
粘葉装 4帖共 縦18.9センチ 横13.0センチ
紙数
浄土和讃68紙 高僧和讃65紙・正像末和讃69紙・正信念仏偈16紙
県指定文化財 昭和58年1月25日指定
親鸞(1173~1262)撰述の「三帖和讃」と総称する浄土和讃・高僧和讃・正像末和讃に、主著『顕浄土真実教行証文類』(『教行信証』)の行巻末尾にある7言120句の偈である」「正信念仏偈」(「正信偈」と略称)を加えて、4帖1部とし、本願寺8世蓮如(1415~99)が文明5年(1473)3月に、越前国吉崎において開板したもの。正像末和讃の末尾に、開板の年紀と趣意を記し、蓮如の花押を据えた刊記がある。『三帖和讃並正信偈』の最古の版本であり、「文明版」・「吉崎版」とも称される。底本は不明であるが、本願寺系に伝来された1本と考えられている。本願寺派において、従来勤行に使用されていた「六時礼讃」にかわって、正信偈・和讃を諷誦するように改めたのが蓮如である。4帖1部が完存し、蓮如による真宗本願寺派の教線拡大の主要な手段の1つをなした吉崎開板の遺品として、重要な歴史的価値を有する。
昭和60年「石川の文化財」より
戦国時代
本誓寺 白山市東一番町12
粘葉装 4帖共 縦18.3センチ 横12.4センチ
紙数
浄土和讃68紙 高僧和讃65紙・正像末和讃68紙・正信念仏偈16紙
県指定文化財 昭和58年1月25日指定
親鸞(1173~1262)撰述の「三帖和讃」と「正信念仏偈(正信偈と略称)」を加えて4帖1部とし、本願寺8世蓮如(1415~99)が文明5年(1473)3月に越前国吉崎で開板した、いわゆる「文明版」(または「吉崎版」)の忠実な覆刻本と見なされている。本願寺10世証如(1516~54)の時代の覆刻で、刊記は「文明版」と同文である。蓮如(1415~99)の13男実従(1498~1564)の日記『私心記』天文20年(1551)5月14日・15日・20日・21日条および10月12日条に、それぞれ覆刻開板に関する記事が見える。覆刻本には、仮名に多少の差異などが認められるが、全体に「文明版」に極めて忠実といえる。蓮如から実如(1458~1525)・証如に至る真宗本願寺派の教線拡大の中で、「文明版」の初期の覆刻版として重要な歴史的価値を有する。なお、「文明版」は金沢市二俣町本泉寺・同市四十万町善性寺に所蔵されている。
昭和60年「石川の文化財」より
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