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室町時代
専光寺 金沢市本町2-3-40
粘葉装 2冊共 縦24.1センチ 横16.2センチ
紙数 (本)37紙・(末)46紙
県指定文化財 昭和58年1月25日指定
本願寺3世覚如(1270~1351)の長男存覚(1290~1373)の撰述。2巻。略して「真要鈔」ともいう。元亨4年(1324)、仏光寺7世了源(1295~1336)の求めに応じて著わしたもので、浄土真宗の正意を示している。この専光寺本は、2冊(本・末)ともに、奥書の年紀を欠くものの、「加州吉藤専光寺常任也、大谷本願寺住持釈存如(花押)」の識語を有し、本願寺7世存如(1396~1457)より専光寺に下付されたことが知られる。下付年次は同寺所蔵の「持名鈔」と同時期と推定される。なお、存如の書写および下付の現存する古写本10数点のうち、同寺には、これを含め「3帖和讃」「持名鈔」の3点が現存する。いづれも蓮如の父存如の段階における加賀国での真宗本願寺派の教線拡大を知る上で重要な史料である。
昭和60年「石川の文化財」より
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